2018年11月3日、4日
今年は11月3,4日の週末に、青少年のための科学の祭典 2018が開催されました。
二日目はあいにくの小雨模様となりましたが、二日間合わせておよそ3100名の来場者があり、たくさんの子供達で賑わいました。
今回の我々のテーマは、
「カラフル人工イクラを作ろう」です。
アルギン酸ナトリウムは、食物繊維の一つであり、昆布、ワカメに代表される海藻類の「ぬるぬる」「ねばねば」した成分です。
一方、塩化カルシウムは、除湿剤(吸湿剤)、乾燥剤、凝固剤として身の回りで使われ、また融雪剤として冬期の寒冷地道路で凍結防止のために利用されているものです。
このアルギン酸のナトリウム塩は「水溶性」ですが、カルシウム塩は「不溶性」です。したがってアルギン酸ナトリウムを含む水滴が、塩化カルシウム水溶液に触れると、この触れた部分がゲル化し、液滴の表面にアルギン酸カルシウムの不溶性膜ができます。 カラフル人工イクラも、この不溶化反応を利用しているのです。
出来るだけたくさんの子供に「カラフルイクラ」を作って欲しかったので、小さいお子さんでも出来るようにドロップボトルを使ってアルギン酸ナトリウムを滴下するように工夫しました。 色も、キラキラした10色を用意しましたよ!
みんな真剣に、説明を聞いてくれました。
「へー。」「すごーい。」と驚きの声がたくさん聞かれました。
マイクロカプセルを利用したものが、意外と身近なものの中にあることに、驚いていました。
どの色から滴下しようか悩みながらも、それぞれ好きな色の組み合わせを考えました。
滴下した瞬間、丸い粒になる様子に、みんな夢中になっていました。
☆最後にデコレーションしました☆
それぞれオリジナルの作品に仕上げてくれました。
出来上がった作品を覗き込んでいる顔は、みな満足げです。
今年も、たくさんのワクワクを体験していただけたと思います。これからも身近な科学を体験してもらえるよう頑張ります。