Control Theory Group

三重大学工学部電気電子工学科
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データ駆動型アプローチ 研究内容

近年,制御理論の分野においてデータ駆動型制御器設計法が注目を集めています。 近年の計算機能力の劇的な向上に伴い,データサイエンスが注目を浴びていますが, このデータ駆動型制御器設計法はデータサイエンスと制御工学の融合と言うことができると思います。 これまで制御理論の理論的研究の中心であったモデルに基づいた制御器設計法(モデルベース)とは異なり, 制御対象の数式モデルを用いることなく,制御対象の入出力データのみから制御器を設計・調整する アプローチです。モデルを用いないため,①入出力データから数式モデルを導出するシステム同定の 手順を省略することができる,②モデル化誤差の影響を受けず,制御対象の生の情報を設計に利用できる, などの利点を有しています。 主な応用先としては,サーボドライバなどのオートチューニングなどが考えられます。 既存の制御系において,制御対象の特性変動に対し,制御対象の入手力データを取得するだけで 制御器の再調整が可能となり,制御エンジニアにとって有用なツールになるものと考えています。 現在の研究課題として,①データに含まれる雑音に不感な制御器調整法の開発,②安定性の保証, ③切り替え型制御器やゲインスケジューリング制御器への拡張,④モデルベースとの融合,などに取り組んでいます。

最近の研究テーマ

2019年度(各テーマをクリックすると概要が見れます)

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