リスクアセスメント実施マニュアル
1. 対象物質
実験・試験等で取り扱う化学物質がリスクアセスメントの対象物質であるかを確認します。
なお、確認方法は次のサイトをご覧願います。
安全データシート(SDS)の交付が義務付けられている物質がリスクアセスメントの対象物質です。本学においては、約100種類以上の化学物質の取り扱いがあり、リスクアセスメント義務化の対象となっております。(例えば、ホルムアルデヒド、クロロホルム、キシレン、メタノール、アセトン等)。
また、作業環境測定の対象物質もリスクアセスメントの対象物質に含まれています。
2. シールの貼り付けについて
対象物質の容器に、「リスクアセスメント対象物質」と書かれたシールを貼り付けしていただくようお願いします。(↓の写真参考)。
3. 業務の選定および実施者について
リスクアセスメントは対象物質を取り扱う業務(実験・試験等)ごとに、主に対象物質を取り扱うものが実施します。
対象物質1種類につき、作業頻度の多い業務や使用量(取扱量)の多い・危険と思われる業務について、最低1例はリスクアセスメントを実施願います。
リスクアセスメントの実施者は対象物質を取り扱う業務(実験・試験等)ごとに,主に対象物質を取り扱う者が実施願います。
4. リスクアセスメントの実施方法
リスクアセスメントの実施には
福井大学ホームページ 化学物質リスクアセスメントマルチツールを使用します。(実作業時間は約3分程度です。)
- 手順1
福井大学ホームページ 化学物質リスクアセスメントマルチツールを開きます。
- 手順2
左上メニューの化学物質入力をクリックします。
- 手順3
画面にて,化学物質名を入力します。入力名に複数候補がある場合は選択します(ここでは、アセトンを例にしています)。
2種類以上の混合物の場合は,「成分数」を選択し,それぞれ「濃度」を入力します。
- 手順4
操作名をプルダウンの中から該当のものを選択し、使用温度,使用量,作業時間、作業頻度、換気状況、汚染状況、全量散布、作業面積、呼吸用保護具を入力します。
最後に「OK」をクリックします。
※ 使用量について,「成分数」が1種類の場合は濃度を入力できないため,対象物質の含有量を反映させて下さい。例えば,ホルムアルデヒドの37%水溶液を100mL使用する場合,使用量を37mLとします。
- 手順5
結果画面にリスクレベル判定結果が表示されたら,「保存用PDF出力」をクリックします。
- 手順6
実施者情報の入力画面にて,所属・氏名を入力し,「学外学術研究機関」を選択し,「結果の詳細」にチェックを入れ,「PDF出力」をクリックし,2部印刷します。
必ず、結果の詳細にチェックを入れたうえで「PDF出力」をクリックしてください
- 手順7
印刷した「化学物質リスクアセスメント結果」及び「結果の詳細」は,取扱者がすぐに見られるように掲示するかすぐに参照できるようファイルなどに保管します。
- 手順8
印刷したもう一部は,所属部署,建物名,部屋名を余白に記入し,リスクアセスメント対象物質リストと共に、
どこの実験室かわかるようにして,各学部担当部署に提出します。
上記作業を、現在取り扱っているリスクアセスメント対象物質に対し実施してください。
5. リスクの低減措置の実施について
法改正により、令和5年4月1日から、リスクアセスメント対象物は労働者がばく露される程度を最小限度にする(リスク低減措置を実施する)ことが義務化されました。
印刷した「結果の詳細」には、リスクレベルの判定手順、代表的なリスク低減措置等について記載されていますので参考にして頂き,リスクを低減するために有効な方策を検討し、実施をお願いします。