How to Evaluate Speaking Skills of Junior High School Students
(中学生のスピーキング能力の評価の仕方)

65期 AII 類 K. K.

Chapter I

 「実践的外国語力」を身に着けさせるためには、英語の4分野すべてが大切である。しかし、スピーキング能力に関しては、定期考査などで試験されないこともあり、スピーキング能力の評価の信頼度のついていささか疑問に思う。
 スピーキングには明確な答えというものが無く、そのうえ評価する人によって評価結果が変わってきてしまう。それゆえスピーキングは評価しにくい。しかし、グローバル化が進む現代で英語を話すことが必須となってきており、そのためにも評価者はブレない評価の軸をしっかりと持っておかなくてはならない。

Chapter II 

 スピーキング能力評価の問題の一つである「評価基準のあいまいさ」について、自分独自の評価基準を打ち立てたいと思い、実際のスピーキングテストであるHOPEの評価基準を学んだ。HOPEでは、言語機能、内容、発話の複雑さ、発話の理解度の4つをスピーキングの評価基準にしており、言語機能では討論や肯定、説明、列挙など言語が持つ様々な機能をランク付けし、高ランクの機能を使用できるほど評価が高いとした。内容も上に同じである。発話の複雑さは、どれほど複雑な構文を操れているかに着目し、単文でしか話さない、複文で話せるなどでランク付けしている。発話の理解度に関しては、どれほど正確な発音ができているか、正確に文法を使っているか、発話を理解する邪魔になる繰り返しやポーズがどれほど少ないかを評価基準にしている。

Chapter III

 第2章でのHOPEの評価基準を基にして自分の評価基準を考えてみたが、実際に考えてみるとHOPEと似た内容となった。変更点は2つあり、1つは、言語機能の観点を削除した。どれほど難しい言語機能を使うかはどれほど難しい内容を話すかに比例すると考え、内容と言語機能を一つと考えた。2つ目は、発話の理解度にある繰り返しやポーズの観点を削除した。それらは発話の理解の助けになると考えたからである。

Conclusion

 全評価者共通の基準を打ち立てることは不可能に近いが、スピーキング能力を正当に評価するために評価者は自分なりの基準をしっかりと持っておかなくてはならない。