The Roles of HRTs and ALTs in Foreign Language Activities
(小学校外国語活動における学級担任とALTの役割)

61期 AII 類 T. K.

Chapter I Foreign Language Activities

 この章では外国語活動に関する3つのトピック、外国語活動の目標、評価、ティームティーチングについて考察する。外国語活動の目標を達成するために担任がすべきことは、子どもが外国語や外国文化に触れる機会をつくる、外国語でどのようにコミュニケーションをとるべきかを示すモデルになる、子どもに繰り返し英語の発音や表現を練習させることであると考える。外国語活動の評価の仕方ははっきりと示されていないが、評価観点としてコミュニケーションへの関心・意欲・態度、外国語への慣れ親しみ、言語や文化に関する気づきが挙げられ、具体的には授業中の子どもの様子を近くで観察したり、簡単な小テストを実施して理解度チェックを行うなどである。ティームティーチングのメリットとしては、複数の教師が指導することによりきめ細かく子どもを観察できる、各教師の特性を活かして多様性のある授業展開ができる、コミュニケーションモデルになれることが挙げられる。

Chapter II The Characteristics of HRTs and ALTs

 この章では担任とALTの特徴をまとめ、その特徴がどのように外国語活動に活かされるべきかについて考察する。担任の特徴は子ども精通していること、子どもの学習モデルになれること、子どもの理解のモニター役となれることが挙げられる。担任はこれらの特徴を活かして、授業計画を立てたり、子どもの学習の目標となったり、子どもの不安を取り除くことができるであろう。ALTの特徴は英語に精通していること、英語の音声モデルになれること、外国文化・慣習の背景を持っていることが挙げられる。ALTはこれらの特徴を活かして、子どもを英語に慣れ親しませたり、英語によるコミュニケーションを促進したり、子どもの英語へのモチベーションを高めることができるであろう。

Chapter III The Realities of Foreign Language Activities

 この章では外国語活動に携わる担任・ALT・子どもそれぞれ二者間での問題点を挙げ、その解決法を提案する。担任と子ども間の問題点としては、担任が外国語活動で何をすべきか把握できてないこと、多くの先生が英語に自信がないことが挙げられる。担任とALT間では、十分なコミュニケーション、ミーティングが取れてないこと、外国語活動に対する熱心さに温度差があること、柔軟性に欠けていることが問題点として挙げられる。ALTと子ども間では、コミュニケーションを取ることが難しいこと、ALTは子どもをしかることができないことを問題点として挙げられる。

Chapter IV The Roles of HRTs and ALTs

 この章では、ここまでの内容を踏まえて担任とALTの外国語活動における役割についてまとめる。担任の役割は、子どもに精通しているという特徴を活かして授業計画を立てたり子どもを評価すること、ミスを恐れず授業に積極的に参加し学習者モデルとなること、ALTとコミュニケーションを取りながら授業を作り上げることであろう。ALTの役割は、担任と授業について話しどうやって子どもに英語を教えたらよいかを教えること、担任をサポートすること、担任と子どもに英語の使用法・音声・外国文化について示すこと、出来るだけ多く子どもとコミュニケーションを取り子どもが英語を使う機会を作ることである。また、よりよいティームティーチングを築くためには、学級担任とALTは異なる役割を担っているということを認識すること、コミュニケーションを多く取り円滑な関係を築くこと、ALTも一人の先生をして尊重することなども大切である。