Effective Use of Phonics in Teaching English
(英語教育におけるフォニックスの効用)

59期 AII 類 A. K.

Introduction

私は、日本の英語教育におけるフォニックスの効果的な使用について考える。音声に重点をおいたフォニックスを授業に取り入れることで、英語学習の初期段階である子どもたちに、英語に対して苦手意識を持つことなく、学習を進めていくことができると期待される。

Chapter I

本チャプターでは、フォニックスの概要、歴史について触れる。また、第一言語が英語である国において、フォニックスがどのように子どもたちに教えられているのかという実態を述べる。

Chapter II

ここでは、考えられるフォニックスのメリットとデメリットを指摘する。具体的には、フォニックスは正しい綴りを身につけ、正しい発音の習得することに効果的である。また、指導方法が合理的であるため、初期段階の英語学習者でも容易に理解することができる。一方で、フォニックスを用いた指導法はすべての学習者に効果的ではないことや、フォニックスの規則に則らない例外を無視することができないこと、さらには、フォニックスを学習することで読解力を下げてしまうという研究結果があることを指摘する。

Chapter III

日本語と照らし合わせながら、本チャプターでは日本人英語学習者が直面する英語学習の困難さを取り上げる。日本語にはない発音の仕方が英語にはある。そのために、聞き分けることが困難であったり、正しく発音ができなかったりして苦労すると考える。また、日本では、アルファベットを習う前にローマ字を学習する。ローマ字を先に学習することで、その後のアルファベット学習時に混乱を招いてしまう恐れがあるのではないかと考える。後半には、私が考えるフォニックスの導入方法を、授業アイデアを提案する。

Conclusion

各章の要約を述べ、振り返る。英単語は書いて覚える、英語は暗記科目である、という従来の英語科の持つイメージを、フォニックスを取り入れることで奪回できたらよいと思う。将来、教壇に立つ日が来たら、一人でも多くの子どもたちに英語学習が面白いと思ってもらえるような指導をしていきたい。