A Study of How to Use Eigo-noto in Foreign Language Activities
(外国語活動における「英語ノート」使用法研究)

59期 AI 類 W. M.

Introduction

2008年の学習指導要領の改訂により、2011年度より小学校の高学年で外国語活動が導入されることになりました。移行期間の補助教材として、英語ノートが文部科学省により発行されましたが、その中にはいくつかの問題点があるように思われました。この論文では、英語ノートの長所・短所を取り上げ、英語ノートをよりよく活用できるような提案をしていきます。

Chapter I The Good Points of Eigo-noto

英語ノートには様々な児童が興味を持つような活動があります。これらの活動は、ただ英語を主として外国語を学ぶだけでなく、文化についても学ぶことが出来ます。また、外国語活動の時間だけでなく、他教科に渡って学習を展開することもできるといった発展的な活動も期待できます。この章では、英語ノートの長所を生かした活動を提案しています。

Chapter II Misconstruals

英語ノートには見過ごすことのできない間違いが見受けられます。これらは児童の今後の英語学習に支障をきたす危険性があります。ここではそのうちの2つを取り上げます。1つは、綴りと発音の不一致で、もう1つは、過度な大文字の使用です。また、児童にアルファベット及びヘボン式のローマ字の指導をすることについても取り上げます。この章では、英語ノートの問題点を指摘し、その改善について提案しています。

Chapter III Suggestions for Foreign Language Activities

この章では、英語ノートには取り上げられていませんが、児童の活動がより幅広いものとなるような提案します。主に2つあり、1つは英作の指導、もう1つはフォニックスの指導です。英語ノートでは、英語が用いられるものの、日本語の使用が多いように思われます。簡単な英作やアルファベットの音を知ることで、より英語を用いた活動ができると考えます。

Conclusion

英語ノートには児童が外国語に触れる材料が豊富にあります。それをよりよく利用することで児童の今後の英語学習にうまく接続できるのが理想です。外国語活動は中学校英語の前倒しであることを踏まえ、正しい綴り、発音、文法で指導することが重要であることを結論としています。