How to Teach the Present Perfect in Junior High School
(中学校における現在完了形の指導方法)

59期 AII 類 Y. M.

Introduction

私は翌年度から中学校の教員になるため、中学生が学習に困難を感じやすいと思われる現在完了形を、適切かつ効果的に指導する方法について考える。これらのことは今後、実際に教壇に立つ際の参考にしたい。

Chapter I

本論文内での現在完了4用法の定義を定める。ここでは、一般的な定義と、実際に生徒に説明する際の簡易化した定義の両方を述べる。以下は簡易化した定義である。

  1. 継続用法:過去から現在に至る状態・動作
  2. 結果用法:過去の出来事の結果として生じる現在の状態・動作
  3. 完了用法:不確定の過去に起きた状態・動作
  4. 経験用法:現在までの経験。

Chapter II

現在完了の最近の指導法と、三重県で使われている教科書の欠点を指摘する。具体的には、結果用法が指導されない結果、高校段階での生徒への負担が大きくなってしまう恐れがあることや、現在完了の短縮形(I’ve など)が導入の段階で用いられることなどが挙げられる。

Chapter III

具体的な指導法を提案する。まず、現在完了4用法を指導する順序を考える。本論文では、現在と過去の関連性の分かりやすさという観点から、1. 継続用法 2. 結果用法 3. 完了用法 4. 経験用法 の順で指導することを提案する。次に、現在と過去の関連性を説明する際に用いる効果的な図について説明する。現在、授業時に用いられている図の多くは、それぞれの用法によって多少形が異なっていたりと一貫性が無い物が多いが、私が提案する図は、4用法を一つにまとめている。これにより、各用法がひとつの一貫性を持った意味を持っていることを、生徒が理解できると考える。最後に、各用法の具体的な指導内容を述べる。ここでは、先に述べた図を活用し、それを用いた効果的な指導法を提案する。

Conclusion

各章の要約を述べる。