Advantages and Disadvantages in Foreign Language Activities at Elementary School
(小学校の外国語活動における利点と欠点について)

59期 AII 類 T. S.

Introduction

2011年度から外国語活動が小学校で本格的に導入される。このことによって多くの利点を得ることになるだろう。しかし、それと同時に欠点も生じる。この論文では、臨界期仮説と情意フィルター仮説と呼ばれる理論から早期英語教育の重要性を説くとともに、実際に私が行った現場の教師へのアンケートや授業観察を通して感じたことをもとに外国語活動のむずかしさや教師の困惑について言及する。また、実際に自分が考える理想の外国語活動を小学校6年生の児童に行い、周りの意見や自分の反省をこの論文に記す。

Chapter I Critical Period Hypothesis and Affective Filter Hypothesis

臨界期仮説とは、年齢と言語獲得には大きなかかわりがあるという理論のことである。その適齢期が12歳になるまでと言われ、ちょうど小学校を卒業するぐらいまでといわれている。よって、小学校で外国語活動をすることはいいことだと言える。また情意フィルター仮説とは、簡単にいえば、「不安感の少ないものほど学習に適している」という理論である。年齢が低ければ低いほど間違えることに対しての恐怖心がなく積極的に外国語活動に取り組めるのである。

Chapter II Recent Situation in Foreign Language Activities Classes at Elementary School

実際に小学校に訪問し、現場の教師は外国語活動をどのように考えているのか、また、授業観察を通して感じたことを考察してみると、まだまだ、日本の小学校現場では外国語活動を行うためには準備がしっかりと行われていない。しかし、児童が生き生きと活動に取り組んでおり、悪い面ばかりではない。

Chapter III A Suggestion of Conducting Class in Foreign Language Activities Classes

自分で考えた外国語活動を実際に行い、児童の反応、見学に来ていただいた教師の方々の意見をもとに改善点を見出す。その結果、いくつかの良い点、悪い点がはっきりとさせる。また、授業のアンケートを行い、その結果に基づく考察を行う。

Conclusion

小学校における外国語活動は、利点もあれば欠点もある。外国語活動の利点はさらに飛躍させ、欠点はなるべくなくすように努力していくことが、日本の次世代を担う子供たちの成長に大きくかかわっていくことになるのである。