English Education in Japan and South Korea
(日本と韓国の英語教育)

59期 AII 類 K. I.

Introduction

日本において、学校での英語教育に関する議論が盛んに行われ、変革をしてきました。そしてその一環として、2011年より小学校で英語が.正教科として開始されることになりました。そうした日本での英語教育の流れが、果たして遅れているのか進んでいるのか、効果的なものかそうではないのか、ということを、他国の英語教育との比較の中で客観的に見ていくことが本論文の目的です。そこで、英語を公用語としない、言語体系が英語とは異なる、という点で共通の「韓国」に注目し、日韓の英語教育を比較します。

Chapter I The Consciousness of English Education in South Korea and Japan

この章では、日韓がどのように英語教育を捉えてきたか、また、捉えているかを見ていきます。具体的には、両国において本格的に学校での英語が一般化した戦後の英語教育の変遷を、また、ベネッセコーポレーションが日韓の高校生を対象に2005年に実施した英語力に関するテストを参照し、 英語に対する姿勢とそれがもたらした結果を考察します。

Chapter II The Course of Study in Japan and South Korea

この章では、日韓の小・中学校の学習指導要領の違いを見ます。どのような姿勢で日本と韓国が英語教育に取り組んでいるのかの違いを、指導要領の記述のニュアンスの違いから読みとっていきます。韓国は小学校の段階から英語の「使用」に目を向けているのに対して、日本は英語に触れることを目標にしている、ということなど、さまざまな考え方の違いを挙げて比較します。

Chapter III Textbooks in Japan and South Korea

この章では、日韓の小・中学校の英語教科書を比較します。インプットの量、文法説明の丁寧さ、章ごとの構造、電子教材の使用、語数などを取り上げ、どれだけ韓国のものの方が難易度を高く設定されているか、両国がそれぞれどういった意図で教科書を作っているか、を考察します。

Conclusion

ここまでの章で何を述べたかを振り返り、結論とします。