Effective Use of Reading Aloud for Development of Speaking Skills
(スピーキング能力向上のための音読の効果的活用法)

58期 AII 類 Y. Y.

Introduction

音読活動は、中学校の英語の授業において広く用いられている手法である。英語学習において、音読をより効果的に利用するために、音読についての理解を深めるとともに、音読活動を通じてスピーキング能力の向上を図るための方法を提案することがこの論文の目的である。

Chapter I Studies of Reading Aloud

この章では、文献研究によって明らかになった、音読活動の種類や利点、効果について述べた。研究の中で、音読活動は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能すべての向上に効果があることが分かった。

Chapter II Problems of Speaking Skills

この章では、スピーキング能力の重要性を再認識するとともに、その問題点について考察した。音読活動をスピーキング活動への橋渡し役とすることで、後に行うスピーキング活動をより円滑に、そして効果的に行うことができる。音読の利用による、スピーキング能力の向上の可能性について言及した。

Chapter III Lessons Using Reading Aloud

この章では、利用上の留意点を明らかにしたり、活動例などを引用したりしながら、中学校の英語の授業において、どのように音読活動を利用すべきかを述べた。そして、これまでの研究を踏まえて、2つの音読活動案を提案した。

Conclusion

この論文を通して、音読は、総合的な英語能力の向上に効果があることが分かった。しかし、その効果を充分に得るためには、いくつかの条件があることを忘れてはならない。加えて、長期的な視野を持ち、我慢強く音読への取り組みを継続していくことが大切である。