The Natural Approach in JHS English
(中学校の英語におけるナチュラルアプローチ)

58期 AII 類 H. K.

Introduction

私たちは、日本語を話せるようになろうとして話せるようになるわけではない。親や周りの人の話を聞いて、まねをしているうちに自然と話せるようになる。それならば、英語も母語習得のように自然と話せるようになるはずである。この論文では、自然に言語を習得するための教育法であるナチュラルアプローチについて研究し、自分なりの指導方法を作る。

Chapter I

この章では、ナチュラルアプローチとは何かを研究する。なぜこの教育法が生まれたのか、この教育法における原則、指針は何かを示す。 Chomskyの生得説が元となり、KrashenとTerrellが考案したものであることが分かり、5つの原則に則って指導が行われ、指導における留意点もいくつかあることが明らかになる。

Chapter II

この章では、日本の英語教育にナチュラルアプローチが利用されていない理由について研究する。日本で行うには、教師側と生徒側に様々な問題点がある事があり、それゆえ用いられていないということが明らかになる。では、日本の英語教育に用いるためにはどうしたらよいか。問題点について研究し、自分なりの解決策を提案する。

Chapter III

この章では、Chapter 2で提案した解決策を用い、ナチュラルアプローチを利用した英語の授業の指導案を作成する。より効果的な授業を行うためにはどのようにしたらよいかを考え、自分の導き出した指導順序、コミュニケーション活動、留意点などがなぜ英語習得に有効なのかを示す。

Conclusion

この研究を通じて、ナチュラルアプローチは非常に有効的な指導法であると考える。日本の英語教育に用いるには難しい部分もあるのは確かであるが、教師同士の協力やALTとの連携により行うことができるという結論に至る。わたしの考えた指導案を実践し、より効果的な英語教育を生徒に提供したい。