On Second Language Acqisition by Young Children
(幼児による第二言語習得について)

58期 AII 類 S. I.

Introduction

幼児の方が大人より第二言語を習得するのが早いと一般的にはいわれている。この卒業論文において、幼児による第二言語習得と大人による第二言語習得を調べ、それらの違いを指摘する。

Chapter I

幼児がどのように言語を習得するかについて考察する。それから、子どもの言語習得には欠かせない臨界期仮説について言及する。また、情意フィルター、オーガナイザー、モニターと呼ばれる言語習得の心理的な作用についても述べる。

Chapter II

大人の第二言語習得について考察する。大人は、物事を抽象的に考える能力の発達や自我の芽生えにより、第二言語習得が困難になる。また、既に習得した母国語は、第二言語習得する際に、音声面、語順、敬語や謙虚な表現に影響を及ぼす。

Chapter III

幼児と大人の第二言語習得の違いは、習得の際に生じる不安が考えられる。様々な不安を考察した結果、特に、コミュニケーション不安が第二言語習得を妨害するのではないだろうか。

Conclusion

幼児も大人も第二言語を習得するための長所がある。その長所を考慮しながら、指導者は適切な学習法を提示していかなければいけない。また、人はコミュニケーションしながら、言語を習得していくので、幼児も大人も習得しやすいコミュニケーション環境を整える必要がある。