The Importance of Classroom Climate in Elementary School English Activity
(小学校英語活動における学級雰囲気の重要性)

57期 AI 類 Y. F.

Introduction

2011年から小学校で外国語活動が導入される。学級雰囲気や友だち関係が、子どもたちの豊かな心や確かな学力の発達に大きな影響を与えること、英語活動によって友だちとの新しい関係を築けることを感じる。この論文ではよい学級雰囲気、学級経営のための小学校英語活動の有用性と、その方法について考察する。

Chapter I Current Educational Issues and the Class Management

核家族化、都市化などの社会変化により、子どもたちのための教育集団は唯一学校のみとなった。そして、本来、豊かな心を含める生きる力を伸ばす場である学校でも、子どもたちは不適応状態を起こしている。そのため、この章の後半では、学校での最小単位である学級はどうあるべきかを考察し、その結果、子どもたちが落ち着け、個性を発揮し、自分の想いを偽らずに伝え合える準拠集団であるべきだと論じた。準拠集団の中では、子どもたちは、豊かな心と確かな学力を同時に身につけることができることを明らかにした。

Chapter II The Ways to Improve Classroom Climate

準拠集団を作る手法として、近年、エンカウンター(カール・ロジャースが提唱。教育の場で取り入れられる場合では、教師が用意したプログラムにそって、子どもたちが本音を表現しあい、それを互いに認め合う体験のこと。)が多くの教育関係者に注目されている。私は、そこで、英語活動とエンカウンターの目的、目標と手法が似ていると気づいた。また、英語活動によって教室内の変化を感じた教師の声を述べることにより、英語活動は、更なる多くの利点があること示した。英語活動は、準拠集団を形成することに有用で、今日の多くの教育問題を解決する力を持つことを明らかにした。

Chapter III English Activities for Good Class

学級の発達段階や担任の学級への願いに応じて、ふさわしい英語活動を選ぶべきであることをはじめ、指導案を制作するにあたって注意すべき点を論じた。そして、その発達の四段階に応じてエンカウンターの手法を取り入れた具体的な活動例をそれぞれ目標と手順とともに示した。

Conclusion

今日、コミュニケーションの仕方、そしてその喜びを知らない子どもたちは英語活動によって、それらや自己・他者のよさを知ること、自分への自信をもつこと、自分とは何かについて考えることができると述べた。教室の雰囲気をよくする英語活動は、学級経営に悩んでいる教師に問題から脱出するための手がかりを与えると考え、国際人を育成する基礎作りは、学級の隣の友だちを大切にすることから始まるとして、この論文を締めくくった。