Why Do Some Students Dislike English?
(生徒が英語を嫌う理由は何か?)

54期 AII 類 J. S.

中学生379人、高校生1019人にアンケートをとって、英語が嫌い、大嫌いという高校生に注目して分析。

  • 少なくとも30%の高校生が、英語が嫌いか大嫌い。
  • 男子の方が女子より英語嫌いの傾向がある。

中学から高校までで、生徒が英語嫌いになる可能性が一番高い時期は、高校1年生の1学期、つまり高校入学して英語を学び始めるころである。少なくとも5%の生徒がこの時期に英語嫌いになっている。その後、高校生のうちに英語に対する好き嫌いが変化することはあるが、全体としては非常に少ない。さらに、好きになるよりは嫌いになる生徒の方が多い。

<英語嫌いの理由>

「なぜ英語が嫌いか。」という質問に対して一番多かった答えが、「難しいから。」、「理解できないから。」である。「全く分からないから。」「全然分からないから」という答えが「大嫌い」と答えた人の理由の中で目立っている。つまり、英語の理解度が、「嫌い」であるか「大嫌い」であるかに最も影響する。英語を難しいと感じる理由は、非常にたくさんの単語や文法を覚えなければならないからである。「英語が話せない、読めない。」ということの方が「英語が書けない、聞き取れない。」ということよりも英語が嫌いになる要素である。英語の先生のことが好きであろうが嫌いであろうが、高校生の英語の好き嫌いに大きく影響することは非常に少ない。

英語嫌いの生徒は英語を書いたり文法を学ぶより、英語を聞いたり話したりする方がましだと考えている。特に洋画を見たり洋楽を聴いたり、話す練習をする活動が最もましだと考えている。

英語嫌いの生徒が英語の先生に求めていることは、わかりやすく教えてくれて発音が良いということである。彼らにとっての理想の英語の先生の性格はおもしろくて生徒を公平に見てくれる人である。

テストは、暗記すれば解けるような問題、例えば単語を答えさせるなど、を入れるべきである。英語は嫌いで、英語が全然分からない生徒でも、暗記ならできるといった生徒が結構いて暗記すれば点が取れる問題を求めているからである。

英語に対する興味の有無が英語の好き嫌いに必ずしも影響するとは限らない。英語が「嫌い」または「大嫌い」な生徒の19%が英語に興味を持っている。彼らは、英語を話せることに対する憧れをもったり、外国に行きたいと思ったり、外国人と話がしたいと思ったり、洋楽や本、洋画を英語で味わいたいと思っている。

英語が「嫌い」または「大嫌い」な高校生で、小学校から英語を学ぶべきであると考えている生徒も少なくない。