A Study of Creating Internet Materials for Weak EFL Junior High School Students
(英語学習を苦手とする中学生用のインターネット教材開発の研究)

54期 AI 類 Y. O.

Introduction

この論文でウェブ教材について書くこと、その目的となぜこの論文が重要なのかを述べる。自分がこのテーマに選んだきっかけも書いている。そのきっかけとは家庭教師のアルバイトをしていてあまりにも生徒がやる気がないのでただ教科書や問題集に沿って教える以外に方法がないのかと考えたことである。そこで指導教官の先生の提案であるコンピューターでオリジナル英語教材を作るというものが新鮮に感じ、興味をもったからである。

Chapter I

この章では英語教育におけるコンピューター学習を本やインターネットで調べたことをまとめている。特に焦点を当てたのはCALL(Computer Assisted Language Learning)やCAI(Computer-Assister Instruction)とself-education(自己学習)である。CAIは特定のコンピューターでしか使えない、もしくはフロッピーに入れて生徒全体に配らなければならないが、ウェブ上に練習問題を作った場合はインターネットを利用できる環境であれば誰でも問題に取り組める。self-educationについてはCaptain Bobb Webbという船の船長の言葉を引用して教育者の立場以外からその重要性を述べる。また自分が考える英語教師や英語学習者にとって役に立つと思われるウェブページを紹介する。

Chapter II

Hot Potatoesという教材作成ソフトの紹介をする。このソフトで何ができるかをということをJQuiz、JMatch、JCloze、JCross、The Masherの5つの機能ごとに簡単に述べる。Hot Potatoesを選んだ一番の理由は簡単に問題を作ることができるからだが、それ以外にも同じ問題を繰り返してとくことができる、画像や写真を挿入することができるからという利点からでもある。またどのプログラムでも言えるが、教師の作った問題は問題集よりも生徒のやる気を上げることが可能ではないか。

Chapter III

Hot Potatoesの個々の機能を画像付きで詳しく紹介する。ここでは自分が実際に教材を作ってみて感じた感想、友達のフィードバックや家庭教師先の生徒の反応を述べた後、そこから改善点や使い方のコツなどを考える。この章ではそのフィードバックを基に書こうと思っていたが、誰の感想も似たようなものだったので苦労した。その主な感想というのは「新鮮でゲーム感覚で楽しめる」、「十分な説明が必要である」といったものである。一見ありふれた感想だが、非常に重要なものである。授業内でプロジェクターを使って指導するという友達の反応は自宅学習しか考えていなかった自分にとっては新鮮であり、よい収穫だった。課題としてはこのソフトで音声を扱うということで、リスニングの練習を行う場合はさらに研究が必要である。

Conclusion

自己学習は大事だが、Hot Potatoesは勉強の習慣のついていない生徒の動機付けを上げるうえで役立つ。コンピューターで勉強するのはChapter 3で述べた生徒の感想から分かるように机上で勉強するより面白いものであり、生徒のレベルに合わせた問題を教師が作ることができるからだ。よくある誤解で、プログラムの値段が高い、コンピューターを使って問題を作成するのは難しいのではないかといったものがあるが、Hot Potatoesはフリーウェアなので無料であるうえに慣れれば思ったより簡単に使うことができる。このことより、コンピューターを使った授業や問題作成をたくさんの英語教師に勧めたい。