Using Picture Books with Elementary School Children
(小学校英語教育における絵本の活用)

53期 A 類 E. K.

Introduction

この論文の目的は、小学校の英語教育に英語絵本がどのような効果をもたらすか、またどれほど有益であるかについて研究し主張することである。ここでは、小学校における英語教育が盛んになってきている背景から、しっかりとした教育方法を具体的に考えていくことの必要性や、教材として英語絵本を選んだ理由について述べる。

Chapter I

小学校での英語教育に英語絵本を活用することにはさまざまな利点がある。この章では、それらの利点を早期英語教育に関するさまざまな議論に基づきながらひとつひとつ挙げ、英語絵本の有用性を主張すると共に、それらの利点を生かして効果的に英語絵本を授業で取り上げるために必要な留意点は何かを考えていく。

Chapter II

この章では、英語絵本を具体的に取り上げ、それらの絵本が持つ特徴や子どもの英語習得に期待される教育的効果などについて分析してゆく。取り上げる絵本は、"Bears in the Night"、"The House that Jack Built"、"Tell the Time with the Jam Pandas"、"The Very Hungry Caterpillar"の4冊である。章の最後にはまとめとしてそれぞれの絵本のレベルや簡単な特徴を示す表も提示し、教師が実際に取り上げる際の参考にできるようになっている。

Chapter III

この章では、英語絵本を使って実際に小学校でどのような活動ができるのかについて考えていく。前章における絵本の分析を基に、その絵本の特徴を生かした活動例を4つ提案する。それぞれの活動には、英語での1.曜日の言い方、2.数え方、3.食べ物の言い方、4.聞き取りと発音の練習、というそれぞれのねらいを設定し、子ども達一人一人全員が参加でき、楽しみながら英語の習得をしていけることを目指して考えられた活動案を示す。

Conclusion

英語絵本が子どもの英語習得に多くの利益をもたらすこと、そして英語絵本は一冊一冊を丁寧に分析し、それぞれの特徴に合った適切な活動を考えることで、子どもの英語習得に非常に有益で、楽しい教材となるということを述べ、この論文をまとめる。