How Effective Is the Use of Music in Early English Education?
(早期英語教育における音楽の使用はどの程度効果的か)

52期 II 類 N. M.

Introduction

早期英語教育は近年、脚光を浴びています。文部科学省が、小学校に英語教育を紹介したためです。しかし小学校では、実際に中学校・高校の外国語の免許を持つ小学校教員は少なく、英語を教える教員が不足しています。そのような状況下では小学校英語教育はまだまだ発展途上であり、たとえば英語の歌を導入するといった、有効な指導法を考え出す余地があるものと考えられます。

Chapter I

文部科学省発行の実践の手引きの考え方によると、小学校英語教育の現場において音楽を活用することがどれだけ有効かがわかります。また英語の歌は、英語のリズムを学ばせるのに有効であり、生きた英語に触れさせる絶好の道具であるということを述べます。

Chapter II

小学校においての英語活動実践をもとに、英語の歌を使った事例を述べます。そこで、曲が指導目的だけに選ばれた場合、子どもたちは英語の歌を楽しむことができません。

  1. メロディーが簡単すぎず難しすぎないこと
  2. 子どもたちが興味をいだく曲が良い
  3. 指導者は児童の状況を考慮に入れる
  4. 指導者も自信を持って歌う

以上の4点が英語の歌を選ぶときに指標になるということを述べます。

Chapter III

英語の歌が子どもたちをリラックスさせ、教室の雰囲気をよくします。英語の歌が子どもたちをリラックスさせることができれば、学習しやすい状態になり、より学習が進みます。

Chapter IV

英語の歌には、文化的な背景を見出せ得る場合が多々あり、その背景を紹介することで、国際理解の一環になります。しかし、日本でもよく知られている英語の歌の中には、子どもたちにそのまま伝えるにはあまりに残酷な話もあります。指導者は事前によく調べておく必要があるということを述べます。

Conclusion

卒論を通して、英語の歌の使用はこれからますます発展していくだろうという結論をまとめます。