A Study of Teaching English to Young Learners in Japan
(日本における幼い学習者への英語教授の研究)

49期 II 類 A. F.

Chapter I Introduction

2002年度から小学校でも総合学習の一環として英語が教えられることになった。しかし、一週間のうちのたった一時間の授業だけで、私たちの世代よりも英語が話せるようになるだろうか。もっと幼いころから身近に英語にふれていくべきではないだろうか。そこで、この論文では、家庭内で親によって行うことができる英語教育について検証していく。

Chapter II The Way to Expose Children to English

この章では、具体的にどのように子どもに英語を与えればよいかということと、そこから予想される効果について述べる。子どもは微妙な音の違いを聞き分け、それをまねる能力が大人よりも優れており、視聴覚を触覚、体験などと併用することで、それらの能力をより発揮させることができる。つまり、TVに出てくるものと同じ小道具を与えたり、同じ動作をすることで、より頭の中に英語が入っていきやすくなる。

Chapter III The Reactions of Children

この章では、英語にふれたときの子どもの具体的な反応と、どういった過程でこれらの反応が起こるのかについて述べる。たとえば、"What color is this?"と茶色を指差して聞かれ、その聞かれた子どもが"brown"という単語を知らなかったので「茶色」と日本語で答えたが、"chairo"とアクセントを英語のように前に置いたことから、子どもなりに法則を見つけ出し、それを自分なりに当てはめて応用することができる、といったことを述べる。

Chapter IV Various Problems and Their Factors

この章では、子どもが英語を学ぶことに関しておこるさまざまな問題とその要因、解決法について述べる。母語である日本語の発達具合や、親子のやる気の有無については、本人たちの気持ちの持ちようで解決することができるが、子どもへの英語教育が普及していないことなど、現在の社会状況に問題があり、今すぐには解決できないものがあることも事実である。

Chapter V Conclusion

これからの国際社会に対応していくためには、英語を身につけることはとても重要である。しかし、現在の社会では、まだまだ幼い子どもが英語を学ぶことに対して偏見もあるし、入試のための詰め込み型英語が多いことも否めない。英語教育はもちろん、すべての教育改革を直ちに行うことが子どもの能力を伸ばす第一歩となるだろう。