An Analysis of English Jokes
(英語ジョークの分析)

45期 II 類 M. S.

Chapter I Introduction

II章、III章、IV章、V章の概要。

Chapter II Conditions for Understandable Jokes

ジョークになる条件を「発言者の意図」と考え、それが妥当な考えかどうか、次の3つの視点から具体的に見ていく。

  1. ジョーク以外の発言
  2. ジョークにも取れる発言
  3. ジョークそのもの

1.のジョーク以外の発言は、具体的例としてユーモアのある文章を選んだが、その文章の本当の目的は人を笑わすことではないものである。2.のジョークにも取れる発言は、具体例としてユーモアのある文章を選んだが、その文章の目的が人を笑わすことにも取れるし、それ以外の目的にも取れるものである。3.のジョークそのものは、具体例としてユーモアのある文章を選んだが、その文章の目的は人を笑わすことである。以上の考えから、ジョークは「人を笑わすことを第一の目的としたもの」と定義する。

Chapter III Word Level Jokes

ジョークを言葉の観点から分析する。

  1. 文字、単語の音、形の観点
  2. 単語の意味の観点
  3. 統語論的観点

「1. 文字、単語の音、形の観点」は同音異義語や文字の類似形を利用したジョークを集めたものである。具体的に言うと、"The panda eats shoots and leaves." は普通"shoots" "leaves" を名詞にとって、「そのパンダは新芽や木の葉を食べる。」として意味を取る。しかしジョークを作る場合"shoots" "leaves" を動詞と取って、「そのパンダは、食べて、銃を撃ち放って、そして立ち去る。」という意味に取ってしまう。
 「2. 単語の意味の観点」は単語自体にある意味要素を利用したジョークを集めたものである。具体的に言うと、「フォルクスワーゲン」と「ダックスフント」は全く別物である。しかし、それぞれの単語の意味要素には共通項がある。「フォルクスワーゲン」と「ダックスフント」はどちらも「ドイツの」、「小さい」という意味要素があり、それらの意味要素を介して「フォルクスワーゲン」イコール「ダックスフント」という置き換えが行われる。  
 「3. 統語論的観点」は発言内では全く述べられていないものをその発言から判断してある状態を作り出してしまうことを利用したジョークを集めたものである。具体的に言うと、「ある老人のそばに犬が横たわっていた。そこへ通りがかったある青年がその老人に自分の犬はかみついたりしないか尋ねた。その老人は自分の犬はかみついたりしないと答えた。しかし、老人のそばにいた犬はその青年にかみついた。」という文章があるとする。この文章から察するに、老人のそばにいた犬は老人の飼い犬であるという状態を読者は作り出している。しかし、そのような状態を述べた発言は一切していない。つまり、噛み付いた犬は老人の犬ではないという落ちがつく。

Chapter IV Situations in Jokes

ジョークのシチュエーションという観点から見る。ジョークには大きく分けて2つの分類に分けることができる。それが非現実的なジョークと現実的に起こりうるジョークである。現実的に起こりうるジョークは「詐欺」「誤解」という2つのカテゴリーに分けることができる。

Chapter V Forms of Jokes

ジョークを形式的観点から見ていく。この形式的観点は2つの分類に分けることができる。一つは短いジョーク、もう一つは長いジョークでそれぞれ固有の特徴が存在する。

Chapter VI Conclusion

各章のまとめ

◎自分が研究した結果どのようなことが分かったか
ジョークを分析したことを踏まえて自分でジョークを作ってみたが何か面白味がないものができてしまった。つまりまだほかに分析の方法があるのではないかということが分かり、またその分析の観点が分からないということが分かった。