The Dialectology in the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
(イングランドにおける方言学研究)

57期 AII 類 D. K.

Introduction

この章においては、方言とアクセントの違いについて説明している。方言とは標 準英語との文法的な違いのことを言い、また、標準英語とは私たちが学校で学ん でいる文法英語のことを言う。次に、アクセントとはReceived Pronunciation(RP) との発音的な違いのことを言う。RPとは地域的方言とは違い、階級的方言である 。また、イギリスにおける上流階級の人が話す発音やイギリスのラジオなどで話 されている発音のことであり、容認されている発音と訳される。RPを話す人口は イギリス人口のたった3%だけだと言われている。

Chapter 1 文法の違い

この章においては具体的な文法の違いについて述べている。また、口語における 文法の違いではなく文語における文法の違いを説明している。例えば、二重否定 、否定形の種類、三人称単数、動詞の不規則変化の活用形、副詞の使い方などの 違いが挙げられる。細かい地域で区別して説明しているわけではないため、大ま かな括りになってはいるが、地域ごと、特に北部地方と南部地方において違いが 見られるのが特徴的である。

Chapter 2 アクセントの違い

第二章においては具体的なアクセントの違いを挙げている。また、RP内における 違いも少し挙げている。RP内の違いは地域的方言ではないため、年齢層において アクセントの違いが存在する。そして、イングランドにおけるアクセントの違い は主に母音の消失、母音の変化や/r/の発音の消失、追加なとがある。アクセント の違いも文法の違いと同様、北部地方と南部地方で大きく区別されるのが特徴的 となっている。

Chapter 3 イギリスにおける方言の歴史

今回の卒業研究において、私は現代英語のみにおいて方言学研究をしたが、歴史 的にイギリスは古英語、中世英語、現代英語とそれぞれの時代区分においてそれ ぞれの特徴がみられる。また、現代英語の方言の境界区分は古英語の時代におけ る境界区分がもとになっているため、歴史的な繋がりがあると言える。ちなみに 、現在のイギリスは7つの方言にわけられる。方言は歴史的事件や経済的な事件を 通して、方言の境界区分は発生している。その中には武力的な争いなどもある。

Conclusion

イングランドにおける、方言学研究を通して、いくつもの方言があることを学ん だ。しかし、方言間には優劣などはなく自分たちの地域の伝統や歴史などを守っ ていくというものであることを感じた。世界には男女方言、階級方言など他にも 様々な方言が存在するが、優劣をつけるような方言はできるだけ存在しないよう にし、また自分たちの方言が相手の方言を認め合えるような形になっていくと一 番いいのではないかと思った。