A Linguistic Study of the Headline in Time and Newsweek
(『タイム』と『ニューズウィーク』における見出し語の言語学的研究 )

49期 II 類 K. O.

新聞や雑誌の見出しには特別な用法が使われている。この卒業論文では、それはどういう用法であるか、そしてその比率とその理由を述べていく。

Chapter I Introduction

Introduction では、新聞の見出しとはどういうものか、そしてTimeNewsweek についてのちょっとした説明をする。

Chapter II The Frequency of the Clauses and the Noun Phrases

2章では、集めた headline の、名詞句と節(この場合、動詞を含む文)の比率を述べる。これは名詞句の方が多い。また、記事の分野別での比率を述べる。これはTime では、art、health 等の、政治記事などに比べて親しみのある記事においてやや多かったが、Newsweek ではあまり変わりがなかった。そして、節の中でも、定型節と非定型節にわけた場合、非定型節の方が多いことを示す。

Chapter III The Implication of the Frequency

3章では、どうして名詞句が多いのかについて述べる。いろいろなタイプの名詞句の headline を例にあげ、それぞれの文法的構成について述べる。様々な headline があるが、要するに、名詞句のほうが簡潔で印象的になるので、スペースの限られた headline には適しているということである。

Chapter IV The Headline of the Clauses

4章では、節の headline について述べる。どうして非定型節のほうが定型節よりも多いのかと言う問題提起をし、様々なタイプの headline を例にあげて述べていく。その答えは、名詞句が多い理由と同じように、非定型節のほうが定型節より短くて簡潔になり、関心を引きやすいからである。

Chapter V Devices of Headline

5章では、headline で使われている言葉(単語)の工夫について述べる。韻などの音声的特徴、短縮語の使用などがある。

Chapter VI Conclusion

6章は Conclusion として、これまで述べてきたことのまとめである。headline はスペースが限られているし、読者の注意をうまく引くように簡潔で印象的でなくてはならないから、節よりも名詞句が、定型節よりも非定型節が使われるのである。短いぶんその意味することはあいまいになってしまうが、見出しはあくまで読者の注意を得て、印象的でなければならないのである。