Identity of Japanese Americans during World War II
(第二次世界大戦中における日系アメリカ人のアイテンティティ)

63期 AII 類 S. I.

Chapter 1 The Beginning of Japanese Emigration

 Chapter 1.1では、日本人のアメリカ合衆国への移民の始まりについて注目した。主にサトウキビ農園における出稼ぎ労働者として、ハワイへと日本人の農民が移り住んだ事が日系移民の始まりだということが分かった。
 Chapter 1.2及びChapter 1.3では、アメリカ合衆国本土への移民について焦点をあてた。日本人のアメリカへの移民はハワイにおいて始まったが、その後カリフォルニア州における労働力の不足から徐々に多くの日本人達がアメリカ本土へと移住していった。また、この頃から日系2世が誕生し、それと共に出稼ぎ労働者からアメリカ社会の一員へと日系人たちの意識の変化があった。

Chapter 2 Japanese Americans' Identity Conflict during World War II

 Chapter 2.1 では、日系移民に対するアメリカ合衆国の政策について調べた。アメリカ本土において農業分野における日系アメリカ人の当時の活躍は目覚しく、多くの白人系アメリカ人たちはそのことに対して危機感を覚えたと思われる。その結果、彼らは日系移民に対して土地の所有を禁止するなどの排日政策を行うようになった。
 Chapter 2.2では、日米開戦における日米間件の変化、及び日系人に対するアメリカ合衆国の対応について焦点をあてた。日米間における戦争の開始はアメリカ本土の日系人社会に対しても非常に大きな影響を与えた。
 Chapter 2.3では、日系アメリカ人の強制収用に注目した。大統領によって第二次世界大戦中、全ての日系アメリカ人は「敵性外国人」として強制収用されたという事実がある。アメリカ社会で育った日系アメリカ2世がこのように政府によって迫害されたという事実は、彼らのアイデンティティ形成において非常に重要なポイントだったと考えられる。

Chapter 3 Leaders of Japanese Americans

 Chapter 3では、日系アメリカ人社会におけるリーダーであったマイク・正岡について主に扱った。第二次世界大戦中日系アメリカ人たちは政府によって強制収用されたが、マイク・正岡は政府に対して自分たちの忠誠心を示すために日系アメリカ人だけで構成される志願部隊の設立を提案した。この部隊は後にアメリカ軍の歴史において最も活躍した部隊として称えられ、戦後日系アメリカ人たちがアメリカ社会に復帰し活躍する事に大いにに貢献した。