海外留学

海外留学制度

三重大学は海外の多くの大学と学術協定を結んでいます。英語圏の大学ではノースカロライナ大学ウィルミントン校(UNCW:University of North Carolina at Wilmington:米国)があります。

学術協定校へ留学する場合は、留学先の大学での授業料は免除となります(ただし、三重大学への授業納入は必要です)。また、奨学金制度もあります。

文部科学省が各国間の相互理解と友好親善を推進することを目的として実施する「短期留学推進制度」に応募し、適格と認められた場合、6ヶ月以上11ヶ月以内の予定で、上記の大学に留学することができます。

応募資格は教育学部に在籍し、健康で、学業・人格に優れていることのほかに、留学先大学で教育を受けるのに充分な語学力(英語)を有することが求められます。応募は2年次から可能となります。

実際の手続きは、必要書類を提出期限までに提出し、その後選考試験を受けます。提出する書類にはTOEFL(Test of English as a Foreign Language)の結果が含まれますので、提出期限までにTOEFLを受験し、その結果をもらっておく必要があります。選考試験では書類審査と英語および日本語による面接が行われます。選考結果は、学内審査を経て文部科学省に報告され、そこで最終結果を待つことになります。

留学先大学で得た単位は、単位互換制度により、本学部の教授会で審査の上、30単位を越えない範囲で本学での単位に換算することができます。

毎年、4月中旬に国際交流センター主催の「海外留学及び国際キャリアアップ説明会」が開催され、そのときに全学生を対象にした留学説明会が行われます。

詳しい情報は国際交流センターに問い合わせてください。また、教育学部国際交流委員会のウェブサイトもご覧下さい。

最近では、ワーキングホリデーなどを活用して私費で8-12ヶ月間留学する学生も増えています。

留学生の感想

過去に留学した英語科学生の感想を紹介します。

交換留学生
[英語科64期生 / 留学先:高雄師範大学(台湾)/ 留学期間:2015年2月-2016年2月]

台湾高雄で過ごした1年間

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 私は2015年2月から2016年2月までの1年間、台湾にある高雄師範大学に留学していました。私はかねてより中国文化や中国語に興味があり、大学での第2言語も中国語を履修していました。そして今回の台湾留学の決め手になったのが2013年に参加した台湾語学研修です。この2週間の語学研修で台湾人の温かさや台湾文化の魅力に圧倒され、いつしかこの国で生活してみたいなぁと強く思うようになりました。
 留学先では平日の午前は大学内の語学学校で中国語を勉強し、午後は文学部英文科の授業に加え、現地の大学生と中国語と日本語の言語交換をするなど充実した日々を送りました。日本にいたときは話す機会のなかった中国語でしたが、現地では中国語しか話さない日もあって中国語の学習に没頭することができ、とても有意義に留学生活を過ごすことができました。
 台湾の街は日本語があふれており、外国に来たとは思えないぐらい台湾は日本文化の影響を受けた国です。そういった背景もあり、台湾には日本や日本文化が好きな人がたくさんいました。私がこの留学で一番印象に残っているのは台湾人の優しさと温かさです。街中で台湾人に「日本人ですか?」と日本語で話しかけられることは本当によくあることで、その度に台湾人の日本に対する好意を感じました。台湾での日々はいつも素晴らしい出会いに彩られており、この国で留学することができたのは本当に幸運だったと思います。
morimoto-mao2.jpg(27705 byte)  留学先では台湾人、その他にも多くの国の人たちと友人になることができました。台湾で得た友人たちは何にも代えがたい宝物です。日本を離れ、異国の地で生活するのは心細く、挫けそうになることもありました。今回の留学は、家族の支えや周りの方のアドバイスがあってこそ成し遂げられたのだと思います。この留学で得られた語学力と自信を活かしてこれからの人生で役立てていきたいと思います。

私費留学生
[英語科63期生 / 留学先:King George International Collage(カナダ) / 留学期間:2014年5月-2015年3]

The Great Vancouver Life
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私は昨年の5月から約10ヶ月間バンクーバーへ留学していました。私は学校で英語を習い始めたときから、ALTの先生と話すことがとても好きでした。自分が勉強した英語を使って話してみると、全く違う国、文化を持つ人であっても、英語を通して分かり合えるということに魅力を感じていたからです。大学でさらに英語に触れる機会が増え、海外留学する友達も多く、海外で1年間過ごしていた先輩たちの話も聞き、「自分も海外で英語に囲まれた生活を送ってみたい!」と思いました。これが留学を決意した理由です。
 私はまずESLの学校に通ったあと、TESOLというコースを取りました。簡単に言うと、母語が英語でない子どもたちに英語を教える技術を学ぶコースです。私は将来、小学校で英語を教えることを目標にしているので、留学を決めたときにこのコースを取ることを決めていました。講義を受けて、授業案の作成、教材の準備、プレゼンの準備と、もちろんすべて英語なのでとても大変でした。私はそのあとESLの学校で教育実習もさせてもらいました。クラスには5歳〜12歳のいろんな国の子どもたちがいて、発達レベルも英語のレベルも全然違う子どもたちを同時に教えるにはどうしたらいいのかわからず、とても苦労しました。しかし私たちを繋ぐものは英語しかないので、どうにかわかってもらおうと必死で取り組みました。たった4週間でしたが、毎日かわいい子どもたちに囲まれてとても楽しかったです。
Noda 2.jpg(35237 byte)  学校を卒業した後は、日本食レストランでのバイトと、そろばんの先生をかけもちしながら、ボランティアをしていました。ある高校で日本語クラスのアシスタントをさせてもらえることになり、改めて日本語の難しさと英語でコミュニケーションをとる楽しさを実感しました。私が学校を去るその日には、生徒たち全員が「仰げば尊し」をうたってくれました。あの歌声は今になってもしっかり耳に残っています。
 たくさんのものに触れ、たくさんの人に出会い、たくさんの初めてを経験し、とても盛りだくさんな10か月でした。ここには書ききれないほどの思い出がたくさんたくさんありました。留学に行って、自分が少しだけ頼もしくなったような気もしています。たくさん得た分、たくさんのものを犠牲にした10ヶ月でしたが、後悔はしていません。留学に行かせてくれた両親に、バンクーバーでお世話になった人たちに、応援してくれた周りの人たちにとても感謝しています。これからはこの経験が少しでも、誰かの役に立てるように頑張っていきたいです。

私費留学生
[英語科63期生 / 留学先:カナダ(バンクーバー語学学校・有給インターンシップ) / 留学期間:2014年4月-12月]

カナダで得られた可能性
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僕は9ヶ月間カナダに留学していました。僕がカナダへの留学を決心したのは、実際にネイティブの話す英語に触れてみたいという気持ちがあったのと、海外で感じることのできるカルチャーショックを体験したいと思っていたからでした。
 はじめの3ヶ月はバンクーバーの語学学校でいろんな国から英語を学びに来た人達と、主にコミュニケーションスキルを学習しました。そこではあまり英語を第一言語とする人とは知り合いになることができませんでしたが、いろんな国の人達と友人になることができ、日々異文化を体験することができました。しかし、やはりもっとネイティブスピーカーとのコミュニケーションの機会を増やしていきたいと思い、地方に移動して、ホテルでハウスキーパーとして働き始めました。そこはもちろん仕事で英語の使用される環境で、英語力の上達にはとてもいい環境でした。働くうちにネイティブの友人もたくさんできて、彼らの考え方や生活スタイルに驚かされつつも、非常に興味深く感じている自分がいて、毎日が本当に楽しかったです。
watanabe 2.jpg(22149 byte)  今回、自分の英語力を確かに向上させることは出来たと思います。しかし、まだ学ぶところは多いとも思うので、高いモチベーションもって、学びを継続していきたいと思います。また、海外で出会うことのできた友人と過ごしたこの9ヶ月間は何よりの財産です。今でも彼らとは連絡を取り合いますし、彼らの文化を学び、そしてまたこちらが日本の文化を伝えるということにとても充実感を覚えます。
 海外留学は大変なイメージがあるかもしれません。しかし、一歩を踏み出してみると、そこからまたいろいろなもの、ことが見えてきて大変大きな自身の成長につながると確信しています。また、英語を学習することでより多くの人と興味深い話ができるようになり、一部の異文化を知ることができました。海外で得られたこれらの経験や自信は、これからの自分にとってプラスになる、そう実感しています。

私費留学生
[英語科62期生 / 留学先:ACE Language Institute at Seattle Pacific University(アメリカ) / 留学期間:2013年4月-12月]

世界が広がった留学生活
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よく、甘いものが食べられない人は人生を損している。とか、あれをやったことないなんて人生損しているよ。という言葉を耳にしますよね?私が今感じているのは、留学をしないのは、人生間違いなく損だということです。言葉で言い表すのは難しいけれど、それくらい私の留学生活は充実していました。
 私は、8ヶ月間アメリカのシアトルにあるSeattle Pacific Universityに語学留学をしました。実は、SPUには2年前、大学が行っている5週間の語学研修に参加したときに行っています。その時は、日本人ばかりと関わって、英語も学校とホームステイ先以外ではほとんど使わず、外国人の友達もあまり出来ませんでした。少し長めの海外旅行という感じで、とてももったいないことをしてしまいました。その反省を胸に今回の留学に臨みました。
Yamanaka-AFC SP 2.jpg(83932 byte)  まず、語学学校やホームステイはもちろん、+αで外国人との交流を私は大切にしました。学校が終わったら、積極的に外国人の友達を遊びに誘ったり、大学内のカフェに通ってアルバイトのネイティブスピーカーと話をしたり、時には外国人しかいないパーティーに行ったりもしました。大学附属の語学学校に通っていたこともあり、アメリカ人の友達もたくさん出来ました。彼らと過ごす中で、私は、外国人の人としての在り方の違いをすごく実感しました。日本人とは異なる文化、価値観を持ち、感性や考え方も違いました。日本人にとっての常識は彼らにとってはそうではありませんでした。そういう違いが私にとってはとても衝撃的であり、また魅力的でした。また、客観的に日本や日本人を見つめる良い機会にもなりました。初めは、単に「外国人の友達をたくさん作って、英語を話せるようになりたい」と思っていましたが、実際は彼らと触れ合う中で、英語や学問を超えた学びがあったと思っています。日本にいた時は、限られたコミュニティーの中で、本当に狭い世界しか知らなかった私の視野がこの8ヶ月間の留学生活で何倍にも広がったと思います。留学をして本当に良かったです。
 将来、教員という立場になったら、この留学生活で感じたことや学んだことを活かし、英語という教科を通して、子ども達に海の向こうの世界を伝えたいと思っています。

私費留学生
[英語科62期生 / 留学先:バンクーバー・トロント / 留学期間:2013年4月-12月]

カナダ留学での成長
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2013年4月から12月までの8カ月間、カナダのバンクーバーとトロントに留学しました。最初に留学をしようと思ったのは、何か自分を変えたいという漠然とした思いでした。カナダを選んだ理由は、治安が良く、自然豊かな国だと聞いていたからです。実際に、海や山に囲まれたとてもきれいな国でした。また、多種多様な人たちや文化が混在していて、互いを尊重して生活している印象が強く残っています。カナダ留学では、ホームステイやシェアハウス、語学学校に行ったり、働いたりと貴重な体験をたくさんしました。
 8カ月の留学の間で、自分を一番成長させたと思うのは、6週間のインターンシップです。トロントの公立学校、Carl Haig schoolという学校で先生たちのサポートをさせて頂きました。カナダの教育にとても興味があったのと、将来、英語教師になるという夢に何か活かせるのではないかと思い決意しました。私は、3歳から5歳までのクラスと、11歳のクラスの補助を担当させてもらいました。まだ、自分の英語力にも、自信がなく、ましてや子供たちを相手にする仕事なので、不安でいっぱいでした。とにかく積極的に子供たちとかかわり、笑顔で接しようと心がけました。
Mori-Vancouver 1.jpg(40409 byte)  幼少のクラスは、一クラス30人もいたので、常に全体を把握する力が必要でした。また、同じ目線で話すことや、分かりやすい言葉で、ゆっくりと説明するなど、幼い子供とあまり関わったことがない私にとって、毎日学ぶことがありました。11歳のクラスでは、日本の授業とは違った点がいくつか見られました。先生が投げかけた質問に対して、生徒たちは、積極的に発言し、生徒間で討論をしていました。また、作文指導も、生徒たちの間で添削をしていて、教師側からの一方通行の授業ではなく、生徒たち自ら授業を作っているように感じました。
 このインターンシップを通して、子供たちとの接し方や、教え方など、日本では気づかなかったことをたくさん学ぶことができました。また、英語が完璧に使いこなせなくても、相手に伝えようという気持ちを持つことが大切だと思いました。
 8月という長期の留学は、大変な思いもしましたが、それを乗り越えたという自信を持つことができました。そして、世界の色々な人たちや、文化と関わることができ、自分の視野や考え方が広がったと思います。何よりも自分から様々なことに一歩を踏み出せたことが留学での大きな成果となりました。

私費留学生
[英語科62期生 / 留学先:サンフランシスコ / 留学期間:2013年4月-12月]

サンフランシスコ留学を通して
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"Stay hungry. Stay foolish."この言葉は私が留学している間に何度も聞いたスティーブジョブズ氏の演説からの言葉です。直訳すると、「空腹であれ。愚かであれ。」という意味の言葉ですが、ジョブズ氏は「常に貪欲であり続けろ。常に新しいことに挑戦し続けろ。」というメッセージとして大学卒業生に語ります。ひと言で言うと、私が留学で学んだことはこの言葉に尽きるような気がしています。
 私は2013年4月から8か月の間、語学留学のためアメリカ、サンフランシスコで生活しました。サンフランシスコでの生活はすべての光景が新鮮で、驚きと発見の連続でした。私が通っていた学校が語学学校だったこともあり、アメリカだけではなく、世界各国の人々や文化と触れ合うことができ、とても刺激的な8か月を過ごすことができました。街中では英語だけでなく、中国語、スペイン語、日本語など、様々な言語が飛び交い、同性愛者が手をつなぎながら闊歩する。一方で、学校では出身国の誇れることについて考え、各国の犯罪や兵役について真剣に話し合う。ありとあらゆることが日本での生活とはかけ離れた経験ばかりでした。最初の頃はそのような光景にたじろいでばかりでしたが、時を経るにつれて徐々に受け入れるようになりました。この留学で徐々に受け入れたことが、今の自分の価値観の一部として心に強く残っています。
Hattori-San Francisco 2.jpg(18097 byte)  新しいことに挑戦しなければ、新しい価値観を得ることもできません。なぜなら、自分の価値観を増やすということは、自分の知らない世界を見ることにおいてしかなしえないからです。留学前は自らにできることとできないことを設定し、自分ができないと思ったことは行動せずに辞めてしまう、そんな食わず嫌いの人間でした。しかし、留学を通して多くのことを経験したことで、自分自身が見える世界の幅が大きく広がり、なにより、自分が変わったという自覚を持てるようになりました。もちろん留学前に自分がこのように変わると考えていたわけではありません。しかし、この変化は自分にとって確実にプラスといえる変化でした。この変化は新たなことに貪欲に挑戦した結果だと思っています。ある経験で何を得られるのかは経験してみないとわかりません。この留学で私は新しい世界に飛び込む楽しさと面白さを知りました。そのような意味で、私自身、「常に貪欲」で「常に新たなことに挑戦」する自分であり続けたいと思います。

交換留学生
[英語科57期生 / 留学先:UNCW / 留学期間:2008年6月-12月]

My Life and Study in UNCW
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6月下旬に日本を発ってから、はや4ヶ月が過ぎました。私は今、アメリカのUNCWに留学しています。当初は日本が恋しい時もありましたが、今はここでの生活がとても気に入り、毎日充実した日々を送っています。
 こちらに来て、まずは4週間のESLプログラムに参加しました。月曜から木曜までは授業に行き、週末は友達とビーチに行ったり映画を見たり、さらにはクラスでワシントンDCへ旅行に行ったりと、非常に濃い一ヶ月を過ごしました。授業では、英語とアメリカ文化を中心に学びました。韓国、ブラジル、中国、トルコ、フランスそして台湾と、いろいろな国の生徒がいたので、彼らの文化についても多く学びました。仲のよい友達が韓国人とブラジル人だったので、このふたつの国には特に興味を持つようになりました。ESL終了後は、韓国人の友達数人とニューヨークへ旅行にも行きました。ESLの友達とは今でも連絡を取り合っています。
 8月下旬からは新学期が始まり、キャンパスにも学生が戻って来、新入生や新たな留学生もたくさんやって来ました。月曜から金曜までは毎日授業があります。留学生は基本的には専攻に関係なく、どんな授業でも選べます。私は英語、教育、音楽、ポルトガル語の4つの授業を選択しました。英語のクラスは留学生向けで、会話で使えるイディオムを習ったり、母国についてのプレゼンをしたりします。教育の授業では、英語を第二言語とする生徒の教育について勉強します。クラスには実際に教師をしている人達が生徒として参加しているので、アメリカの教育事情について知ることができ、大変勉強になります。授業中は英語の聞き取りに全力を注ぎます。それでも、生徒の発言は早すぎて聞き取れないときがあります。特に、教授のジョークが一人だけ理解できなかったときはとても悲しくなります。初めのうちは思っていたほど忙しくなかったのですが、学期が進むにつれ急に課題やテストが増え、今では常に何らかの締め切りを抱えている状態です。
Kawakita-UNCW2.jpg(26908 byte)  土日は友達やホストファミリーと過ごします。ウィルミントンは三重と似ているところがあり、車がないと買い物にも行けません。幸い、大抵の学生が車を持っているので、留学生は彼らに頼っています。ウィルミントンは都会ではありませんが、美しいビーチが3ヶ所もあり、9月いっぱいまでは泳ぐこともできます。また、ダウンタウンでは古きよき町並みが見られ、週末の夜にはバーやクラブに来る若者でにぎわいます。ちなみに、アメリカでは飲酒は21歳になってからです。
 アメリカ人の学生達の間にはすでに仲の良いグループが出来上がっており、自分から友達を作るのはなかなか難しいですが、Conversation PartnerやMentorといったプログラムがあるので、すぐに友達ができました。また、学内では「日本人?」と声をかけられることもあります。ただ、"Are you Korean?"と言われる確率のほうが高いです。
キャンパスはとても広大で美しく、野生のリスも多く見られます。学内にはたくさんのアパートや寮があり、多くの学生が暮らしています。私が住んでいるインターナショナルハウスは留学生が多く、いろんな国の友達と毎日楽しく生活しています。また、殆どの留学生がISO(International Students Organization)というサークルに参加しています。毎週日曜日には各国のプレゼンがあり、他にもさまざまなイベントが行われます。私達日本人グループは日本の主要都市の紹介をしました。広島の紹介の際に千羽鶴(200羽)を見せたところ、その精密さに驚かれました。
 最近は、日本語のチューターも始めました。週に5回、日本語を勉強している学生の会話練習の相手をしたり、欠席した授業の復習を手伝ったりしています。このように、チューターやESLの経験を通し、その言語を本当に学びたいと思っている人達への言語教育に大変関心を持つようになりました。
 留学生活も残すところあと一ヵ月半となりましたが、悔いのないよう、一日一日を大切に過ごしたいと思います。

交換留学生
[英語科56期生 / 留学先:UNCW / 留学期間:2007年8月-2008年1月]

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私は、2007 年8 月〜2007 年12 月までの約5 ヵ月間、アメリカのUNCW(University of North Carolina at Wilmington)という大学に留学していました。5 ヵ月の留学生活はあっという間に過ぎていきましたが、私の人生の中でかけがえのないものになったと思います。
 外国人として、外国で暮らすことは、言語や文化の違いの中で生活していくことであり、私はその違いを自分にとってプラスに感じることがほとんどでした。しかし、時には自分の言いたいことが英語で伝わらなくて落ち込んだり、アメリカの食事に飽きてしまったりと、異文化に悩むことがありました。そのような時は、同じ境遇にいる留学生に悩みを相談し、アドバイスをもらっていました。
 また、セメスター期間の生活は、朝から、晩までレポートにおわれ、一つのレポートが終われば、また次のレポートが待っているという感じでした。留学生の分、他のアメリカ人学生よりも英語の文献を読んだり、レポートを書いたりするのには時間がかかったと思います。アメリカの大学で授業を受けるに当たって、英語の文献を読んだり、英語でレポートを書いたりすることに慣れておいた方がいいと思いました。私は三重大学の英語科の授業の中で、そのような練習をしてきてあったので、今回の留学でとても役に立ったと思います。
at uncw1.jpg(12892 byte) 私は教員志望なので、英語を教える上でアメリカでの経験を語り、生徒に少しでも異なる国や文化に興味を持ってもらえたらいいなと思います。また、留学を通して、アメリカの友達、外国の留学生、教授、ホストファミリーと連絡を取り合うようになったので、これらの人々との繋がりをずっと大切にしていきたいです。
 私は今回の留学で、いろいろな世界をみることができ、いろいろな国の友達ができ、世界が広がり、知識が広がったことが何よりの収穫です。留学中には学校の勉強だけでなく、ニューヨーク、フロリダ、ロサンゼルスなど、休みを利用して友達と旅行に出かけることもできました。留学することに迷っている方も、不安を感じる方もいるかもしれませんが、言語だけでない貴重なことを学ぶ良い機会だと思って、是非チャレンジしていただけたらと思います。

交換留学生
[英語科56期生 / 留学先:UNCW / 留学期間:2007年8月-2008年1月]

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「えっ、速い…。」アメリカで私が最初に感じたのは、思った以上の英語の速さでした。友達や先生の話を聞くのにも集中力が必要で、最初は夜に寮に帰るとぐったりしていました。私は日本ではよく話をするほうですが、留学した最初の頃は英語になるとおとなしくなっていました。この頃は、本来の自分らしくいられないことにもどかしさを感じていました。しかし、毎日友達と英語で話しているうちに、だんだんと自分らしくいられるようになってきました。
 大学の授業では、わからないことは授業後や時間外に教授に質問しに行きました。レポートが多い授業を履修していたので、図書館に籠もってレポートに集中しなければならないこともありました。大学の勉強は大変でしたが、私は友達といろんなところに行き、一緒に過ごす時間を大切にしました。アメリカ人だけでなく世界中から来ている留学生の友達もたくさん出来、今まで知らなかった新しい文化に触れることが出来ました。授業においても日常生活においても、ためらわずにいろんなことをやってみると良いと思います。一つひとつの出会いを大切にしていろんな人と積極的に関わっていくと、どんどん世界が広がっていきます。
at uncw3.jpg  この留学は私にとって何にも代えられない財産になりました。留学で学べるのは英語だけではありません。私は世界の様々な文化にとても興味を持つようになり、もっと英語を学びたいと思うようになりました。そして何より、たくさんの友達を得ました。これからも英語を勉強し続け英語教師になり、この留学の経験を子どもたちに話したいと思っています。英語を学びより多くの人と関わることで、自分の世界が広がっていく嬉しさを子どもたちに伝えられたらなと思っています。