語学研修

英語圏語学研修プログラム

現在、三重大学は英語圏における短期語学研修プログラムとして、ブリティッシュ・コロンビア大学海外語学研修(三重大学国際交流センター主催)があります。毎年8月-9月にカナダのブリティッシュ・コロンビア大学において4週間の日程で実施しています。日程・研修内容などは年によって変更されることがあります。
(上記以外では、教育学部主催の天津師範大学での中国語語学・文化研修プログラムやニュージーランドのオークランド大学教育研修などもあります。)

詳しい情報は国際交流センターに問い合わせてください。

語学研修参加者の感想

2013年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加者

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・シアトル語学研修に申し込みをした動機
 私は2013年度の春期休暇を利用して、三重大学主催のシアトル語学研修に参加し、約5週間を米国のシアトル・パシフィック大学で実施された海外語学研修に参加しました。この短期語学研修に募集した経緯としては、入学時から英語科の先輩方にこの語学研修についての話を聞く機会が多くあり、シアトルという地が英語を学ぶ場・異文化を体験する場としての魅力を多く兼ね揃えている点にありました。そして最も大きな理由となるのは、机に向かうだけでは学べないことを大学生の間に経験しておきたいという思いが大きかったことです。約5週間という短い期間でしたが、実際のネイティブスピーカーとのコミュニケーションを体験し、自身の英語学習者としてのモチベーションをさらに向上させるには、またとない機会だと感じていました。

・シアトル語学研修に参加して
 今回の語学研修では、大きく分けて二種類の学びをすることができました。一つとしては、大学側が準備してくれたシアトル・パシフィック大学での授業を受講することです。平日の午前中は全て授業に当てられることになりますが、クラスには日本人はほとんどおらず(三重大学から共に語学研修に参加した人のみ)、中国や中東のサウジアラビアといった国から来ている留学生が大部分です。授業は当然ながら英語で進み、授業中に行われるディスカッションの時間も日本人同士で組むことはほとんどありませんでした。  二つ目としては、現地にあるACEJ(アメリカン・カルチュアル・エクスチェンジ オブ ジャパン)の企画するプログラムに参加し、シアトルやその近隣にある都市などの観光をすることです。中には、シアトル市のダウンタウンに位置するPike Place Market(日本でも有名なスターバックス・コーヒーの一号店がある場所です。)へ行ったりすることができました。他にも週末を利用して、カナダの都市ヴァンクーヴァ―へ夜行バスを使って行ったり、船に乗ってカナダのヴィクトリア島に行ったりすることもできました。このように日本に居ては体験できない世界に思い切って飛び込んでみる、というのもこの語学研修の醍醐味の一つなのではないかと思います。

kondo SP 2.jpg(25504 byte) ・今後に向けて
 シアトル語学研修に参加して大きく自分の中に影響を与えた事柄は3つあります。まず第一に、共に英語力を高めていくことを志す友人との出会いが挙げられます。今回の語学研修ではこれまで以上に他の学部に在籍する様々な学年の友人と出会うことができ、彼らと共に5週間を過ごすことで、彼らの英語に対する学習意欲から、今までの自分をさらに成長させてくれるきっかけを与えてくれたと感じています。語学研修を終えた後も連絡を取り合い、近況報告を兼ねて集まって英語で会話をしたり、自らの日本での英語学習の取り組みについて話したりしています。
 二つ目には、日本では体験できないスタイルの授業を受けられたことでした。授業では中国やサウジアラビアといった国々から来ている留学生とともにその日のニュースについてのディスカッションをおこなったり、教師が準備してきた動画を見て聴き取りを行なうと同時に、その動画の内容について考え話し合いをすることで、今までに日本人同士では考え付かなかった考え方を学ぶことができました。英語学習者としての視点から言えば、英語でのニュースを(宿題として事前にトピックを伝えられるので)毎日のように聞くことでリスニングのスキルについて高められ、そこから自分の言いたいことを整理し、相手に伝えるための表現を探したりすることでスピーキングのスキルをも鍛えられたと感じます。
 最後に、新しい世界へ飛び込む気概です。日本という今までの自分が過ごしてきた生活空間から抜け出し、米国というまだ見ぬ世界へ飛び込むことは、今までの自分の持っている狭い世界観を抜け出すことであると思います。英語という言語を学ぶには、日本にいても英文を読んだり、英語のニュースを聞くことでできますが、英語を真に習得するには、その言語が実際に使われている国へ行き、その言語を日常生活レベルで使う世界に浸ることで、五感を通してその言語を学ぶことが大きな意味をもつのではないかと感じました
[英語科64期生:2013年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加]

2013年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加者

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 私は2014年の2月から5週間、シアトルでの語学研修のプログラムに参加しました。私にとっては初めての海外でもあり、不安が大きかったですが、団体での参加ということにより、かなり不安は軽減されたと思います。しかし、シアトル滞在中にも日本人と過ごしていると、せっかくの語学研修にも関わらず、気づけば日本語ばかり話していては何のために来ているかわからないと思い、ホームステイ先が同じ子と英語で会話をしたり、ホストマザーとたくさん話したりすることを心がけました。授業で学んだことは、たとえ日本で学べる事でも、より記憶に定着していると感じます。さらに、授業の中だけではなく、五感全てで文化を感じることは海外に訪れることでしか経験できないことであり、素晴らしい学びとなります。今振り返ると、この5週間でどのように成長できるかは自分次第でした。5週間は本当にあっという間に過ぎました。自分が何のために参加するのかということをしっかり心に留めて、1日1日を過ごすことが大切だと思います。私はこのシアトルでの5週間は人生の中での素晴らしい経験の一つになりました。
[英語科64期生:2013年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加]

2009年度タスマニア大学語学研修参加者

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「やはり世界は広かった。」これが、タスマニア留学の後の率直な感想だ。人との新しい出会い、心の触れ合いを求めて全く知り合いがいない中で初めての英語圏への留学。不安がなかったといったら嘘になるが、それよりも新しい世界へ飛び出していくことへの期待が上まわっていた。
 私は、この留学では普段授業では聞かないような、日常英会話を知り、新たな出会いの中での異文化交流によってこれからも英語を学ぶ上での目標を立てる、という目的のもと、タスマニア大学で毎日の授業に参加した。レベル分けテストをし入ったクラスはとても雰囲気が良く、向上心に溢れた仲間たちと共に良い環境で授業に臨むことができた。私のクラスにはサウジアラビア人、タイ人、中国人、韓国人、日本人がおり、中でもサウジアラビアの人と話をするのは初めてだったので、どのトピックに関してもとても興味深い話が聞けた。クラスでの活動を通して印象的だったのが、レベル別にクラス分けされて、自分と同じレベルだとは到底信じがたいほどの流暢なSpeakingやListening能力を発揮する一方、ReadingやWritingがとても苦手な他の国からの留学生たちの英語能力の偏りだった。あれほど会話力があるのに極端に読み書きが苦手なのが不思議なくらいだった。
tasmania1.jpg  向こうでの生活は、毎日が驚きと発見の連続だった。オーストラリア英語はやはり少し訛っていたため初めは戸惑ったが、数日でそれにも慣れた。水は、飲んでも平気だと言われ飲んではいたが泥臭く、水不足のため洗濯は週1回で、食事は平気で2、3日前の残り物が出た。これらは、お腹が弱くきれい好きな私にとっては少し辛かったが、この生活を通して日本がどれだけ豊かな国であるのか改めて実感し、そのありがたさを改めて考えるきっかけとなった。さらに私は、最後には打ち解けたものの、ホストファミリーにあまり恵まれなかったため、学校のパソコン室で見る両親や日本にいる友達からのメールにとても励まされた。離れてみて初めて、両親からの深い愛を感じ、いつも側にいてくれて私の居場所を作ってくれる友人の大切さを思った。
 語学だけでなく、タスマニアでの30日間で学んだことは計り知れない。これから留学を考えている人に、「必ず行くべきだ」と胸を張って勧められるかけがえのない経験ができたと思う。
[英語科60期生:2009年度タスマニア大学語学研修参加]

2009年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加者

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今回、春休みを利用してシアトルパシフィック大学での語学研修に参加しました。5週間という短い期間ではあったのですが、沢山のことを学びました。
 授業では他の国からの留学生とともに勉強しました。彼らはとても積極的で日本の授業との違いに、当初は戸惑っていました。しかし先生と学生が一緒になって、ひとつの問題について考え、答えを導くという形式はとても興味深いものでした。
 語学研修に参加して感じたことは「実際に行ってみないと分からないことがある」ということです。習慣や文化の違いはもちろん、挨拶の種類、若い世代の人がよく使う表現や丁寧な言い回しなど、日本にいるだけでは学べないことを沢山感じました。英語を勉強する上で、実際に海外へ行くことでさらに理解を深めることができるのだと再認識しました。自分にとっての英語というものを見つめ直す5週間でした。今回の研修を活かし、これからも英語の勉強を深めていきたいです。
[英語科60期生:2009年度シアトル・パシフィック大学語学研修参加]