2021年9月17日
自然科学系技術部では、令和3年度地域貢献活動 第5回夏休み工作教室を数理・データサイエンス館(CeMDS)で開催しました。 今回は対象範囲を近隣の小学校から津市内へと広げ、定員40名の募集を行いました。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加者5名ずつの少人数制で実施するとともに、当日は検温の実施、マスク・使い捨て手袋の着用、手指消毒等を徹底しました。
☆日程案内チラシと参加者への新型コロナウイルス感染防止対策の説明風景
☆テーマ① レーザー加工機でオリジナルはんこを作ろう(小学1~3年生)
はんこの作り方やレーザーの説明後、参加者にはパソコンのパワーポイントソフトやペイントソフトを使ってはんこのデザインを描いてもらい、実際にレーザー加工機でデザインがゴム板に彫られる様子を間近で見てもらいました。 最後に3Dプリンタで作成した持ち手とゴム板をくっつけて完成しました。 出来上がったはんこをスタンプしてみると、自分がデザインした通りのスタンプに感激する子もみえました。
はんこデザイン作成の様子 レーザー加工機の操作 レーザーについての説明の様子
完成したはんこ作品
☆テーマ② 3Dプリンタでオリジナルキーホルダーを作ろう(小学4~6年生)
3Dプリンタについて説明した後、参加者にはキーホルダーのデザインを考えてもらい、スタッフと一緒に3D CADソフトを使ってデザイン設計を行いました。 3DプリンタにCADデータを送り印刷スタート。キーホルダーが作られる様子を間近で見てもらいました。 最後に自由に色を塗って完成しました。出来上がったキーホルダーの精度に感激する子もみえました。
3Dプリンタについての説明風景 キーホルダーデザイン設計の様子 3Dプリンタの操作
完成したキーホルダー作品
はんこ・キーホルダー作りの他にも、学習を深めるための簡単なクイズやドローンの操作体験、プログラミング学習用マウスを使った遊びなどもプログラムに取り入れており、子どもたちには終始楽しんでもらえたようでした。
ドローン操作体験
プログラミング学習用マウスを使った遊び
最後に行ったアンケートでも「楽しかった」、「おもしろかった」、「また来たい」と好評で、保護者からは「子どもの目がキラキラしていた」、「普段できない貴重な体験」、「来年も是非参加したい」と嬉しいご意見を頂きました。
8月24日(火)及び25日(水)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、残念ながら大学に来てもらうことができませんでしたので、はんことキーホルダーのデザインを事前に聴収してスタッフが作製したものを郵送しました。
追加として昨年度の地域貢献活動で好評だった理科実験キット(尿素結晶)を同封し、ステイホーム中でもご家庭で楽しめるよう工夫しました。
郵送キット作成の様子 郵送したはんことキーホルダー 理科実験キット(尿素結晶)の完成作品
今回の体験は、子どもたちにとって最新技術を身近に感じ、興味を持つきっかけになったのではないでしょうか。
近年、小学校でも導入されたプログラミング分野に、保護者からの関心が高いと感じました。
今回のような、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す分野横断的な学びが、これからのAI時代を担う子どもたちの成長の一助になれば幸甚です。
今後も子どもたちが楽しみながら学ぶことができるイベントを継続して開催していきたいと思います。