1. 測光学的手法による銀河形成過程の解明
宇宙には様々な形態・色をした銀河があります。このような銀河がどのように形成され、現在の姿になったかを、主に測光学的手法を用いて研究しています。宇宙は遠くを見れば見るほど、過去を見ていることになります。遠方の銀河(昔の銀河)と近傍の銀河(現在の銀河)を比較することで、銀河の形成史の解明を目指します。
     →岡山天体物理観測所での観測例  
 

2.天体観測装置の開発
天体観測では、対象とする現象によって最適な観測装置・観測方法が異なってきます。三重大学には45cmの反射望遠鏡があります。この望遠鏡で宇宙の果ては見えませんが、小回りが利く望遠鏡ならでのテーマは沢山あります。小型望遠鏡を用いた時間変動観測を目的とした観測装置の開発を計画中です。

3.天文教育用教材の開発
ネットワークの発達により、かつては研究者でなければ見ることが出来なかった、微細で鮮明な画像が容易に入手できるようになりました。一方で、実際に肉眼で夜空を見る機会は少なくなってきています。科学の基本は体験です。「どこでも天文学」をキーワードに体験型の教材開発を目指します。

4. 地球観測衛星の軌道上較正技術の開発
地球温暖化が問題になっていますが、地球観測衛星はグローバルな環境モニタに不可欠な観測手段です。信頼性の高い観測を行うためには、観測装置の較正が必要ですが、地球を周回している衛星にとって、較正には非常に難しい作業です。この較正精度を向上させるべく、様々なアプローチを試みています。  

5. 衛星搭載用次世代光学検出器の開発
これまで衛星搭載用の光学検出器としては、CCDが用いられてきましたが、CCDは構造上、蓄積電荷量に上限があり、近年の観測要求に対応することが、難しくなってきています。そこで、近年民生分野での技術革新が著しいCMOSについて、次世代の衛星用光学検出器としてのFeasibility評価を行っています。

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