ユーラス六ヶ所ソーラーパーク、環境科学技術研究所、日本原燃・原子燃料サイクル施設
見学会報告
三重大学教育学部技術・ものづくり教育講座電気工学研究室
松岡 守
原子力発電環境整備機構(NUMO)の支援を受けて、2024年8月9日に環境科学技術研究所、日本原燃・原子燃料サイクル施設の見学に行ってきました。以下その概要報告です。
【スケジュール】
2024年
7月18日(月)18時〜19時半 事前勉強会
2024年
8月9日(金)
午前:ユーラス六ヶ所ソーラーパーク、環境科学技術研究所
午後:日本原燃・原子燃料サイクル施設見学
【参加者】
12名(教育学部2年生4名、3年生4名、4年生3名、教員1名)
【事前勉強会】
当初の予定にはなかったが到着が早かったため、ユーラス六ヶ所ソーラーパークに立ち寄らせていただいた。一見、湖のように見える広大な太陽発電設備にしばし言葉もなく見入った。
NUMO広報部の大森 麗 氏、荒井 順子氏に三重大学までお越し頂き「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」と題してご講演いただきました。本研究室はこうした見学会を例年実施しており、昨年度以前も所属していた学生は他関連施設の見学の経験があり、一定の理解がある一方、所属していなかった学生はこうしたお話は初めてとなる。勉強会は表題についての包括的なお話にあわせてベントナイトの実験も行っていただき、それぞれに理解を深めることができました。
【見学会】
環境科学技術研究所では今後再処理工場から近隣に放出されることとなるごく微量の放射性物質の様々な動植物への影響の有無をじっくり調べるという取り組みについてご紹介いただいた。一般には微量の人工的な放射性物質の環境への影響はない、とされているが、こうした地道な研究があってこそ、安心して再処理の取り組みが進められると理解できた。
日本原燃・原子燃料サイクル施設では、六ケ所原燃PRセンターにて概要説明を受けた後、原子燃料サイクル施設構内に入り、各施設を見学させていただいた。三重県にはこのような関連施設が存在しないこともあり、学生は興味深く説明に聞き入っていた。
学生は将来中学校の技術科、小学校、高校工業の教員を目指しており、 それを踏まえてエネルギー問題を取り扱った教材づくりの研究、教育実習での指導案作成等を行っている。今回の勉強会・見学会はそのために大いに参考になるものとなった。
以下当日の資料、写真です。
<勉強会>
勉強会に使用されたパワーポイントの表紙
配布資料
しん・ちか通信Vol.7
shinchika_vol_7_book_A4.pdf
(numo.or.jp)
勉強会時の様子
<見学会>
【ユーラス六ヶ所ソーラーパーク】
置かれていたパンフレット 見学時の様子
【環境科学技術研究所】
いただいた資料:環境科学技術研究所、環境権の研究をのぞいてみませんか?、放射性物質影響調査の概要、放射線の基礎知識、環境科学技術研究所における放射線生物影響の研究について
見学時の様子
【原子燃料サイクル施設】
頂いた資料:原子燃料サイクル施設(プレゼンのコピー)、君の想いが、この国の未来を照らす
見学時の様子