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全体進行表


全体企画

11月23日(土) 開会式・基調講演・全体集会(13~18時)

●開会式
13:00~13:10 あいさつ(松田正久・25総学実行委員長)

●基調講演(座長:石井 潔・静岡支部)

13:15~14:30(講演:60分、質疑:15分)
長谷川眞理子(日本芸術文化振興会理事長、総合研究大学院大学前学長):人類の進化史と現代社会-現代社会は発展したが、そこには負の側面もある-

●全体集会 科学者運動としての学際研究と市民科学-社会課題の解決とJSAの活性化の同時達成へ-(座長:中塚 武・愛知支部)

14:40~15:20(講演:30分、質疑:10分)
中塚 武(名古屋大学):「JSA学際研究・市民科学発展プログラム」が目指すもの

15:20~16:00(講演:30分、質疑:10分)
畑 明郎(元大阪市立大学):これまでのJSAにおける市民との連携の歴史―公害問題、とくにイタイイタイ病を中心に―

[10分休憩]

16:10~16:50(講演:30分、質疑:10分)
中村征樹(大阪大学):シチズンサイエンスの可能性と課題

16:50~18:00 総合討論

12月8日(日) 閉会式(13時~)

●閉会式
13:00~13:15 25総学のまとめ(松田正久・25総学実行委員長)

設置される分科会は、以下のとおりです。


A 戦争のない平和な時代を拓く
【A1】平和問題分科会

開催日時:2024年12月7日(土) 13:00--18:15

設置責任者:亀山 統一(平和問題研究委員会)、大倉 信彦(沖縄支部)

連絡先 kameyama@agr.u-ryukyu.ac.jp

設置趣旨:2022年の安保3文書の策定以降、政府は戦争国家化を一気に進めている。それは、沖縄から全国に広がる軍事基地・部隊の新設・強化や戦場化の準備、自衛隊の米軍への「融合」、そして、大学・研究機関・企業・自治体の軍事動員などとして表れている。一連の辺野古訴訟などで、日本国憲法の体系と相いれない法令や判例群が築かれている。ウクライナやパレスチナなどでの事態と外交のあり方も看過できない。これら平和の問題を広く取り上げ、戦争国家化を許さず、抑止力論を打ち破る論理の構築・普及と、平和運動のあり方を模索する。

座 長:亀山 統一(沖縄支部)
13:00~13:15 座長からの問題提起
13:15~14:10(1)徳田 博人(琉球大学):日本の軍事国家化と辺野古裁判-克服の対象と展望について-(仮題)
14:10~14:35(2)前田 定孝(三重支部):地方自治体と戦争遂行体制-「辺野古後」の国地方関係-
14:35~15:00(3)立石 雅昭(新潟大学名誉教授):能登半島地震に学ぶ-沖縄辺野古新基地の安全性-
15:00~15:25(4)合田 公計(大分支部):大分敷戸ミサイル弾薬庫問題
15:25~15:40 <質疑・討論>
15:40~15:50 <休憩>
15:50~16:35(5)井原 聰(東京支部):経済施策に名を借りたセキュリティクリアランス制度による軍事動員
16:35~17:00(6)豊島 耕一(佐賀大学名誉教授):佐賀オスプレイ基地建設に反対する非暴力直接行動について
17:00~17:25(7)後藤 仁敏(神奈川支部):横浜ノースドックへの米軍揚陸艇部隊配備の撤回と早期全面返還を求める市民運動
17:25~17:45(8)大倉 信彦(沖縄支部):専門学校講義の空き時間を使った立憲主義を主題とした主権者教育の試み
17:45~18:05 <質疑・討論>
18:05~18:15 座長によるまとめ


【A2】九条改憲の動向の多角的検討

開催日時:2024年12月8日(日) 9:30--12:00

設置責任者:浜田 盛久(九条科学者の会)

連絡先 m-office@9jo-kagaku.jp

設置趣旨:日本国憲法第九条を改憲し、日本を戦争できる国へと転換させようという動きが20年以上に渡り続いています。最近では、2022年12月に閣議決定された安保3文書による専守防衛の原則からの逸脱、武器輸出の本格化、対米従属の強化など、実質的な改憲とも言うべき動きが雪崩を打って進んでいます。本分科会では、改憲を巡る最新の動向を多角的に検討し、改憲の企てを阻むための展望を探ることを目的とします。本分科会は、例年とは趣向を変えた「九条科学者の会」発足19周年の集いと位置づけられます。

座 長:浜田 盛久(九条科学者の会事務局)

9:30~ 9:35 座長開会あいさつ
9:35~ 9:55(1)後藤 仁敏(神奈川支部):草の根の運動で憲法改悪を許さなかった九条の会運動-「九条科学者の会かながわ」の20年を中心に-
9:55~10:10(2)松井 安俊(九条科学者の会事務局):九条科学者の会の軌跡-戦争する国への道に抗う運動のなかで-
10:10~10:30(3)永山 茂樹(東海大学):専守防衛論の限界論-9条改憲との関係で
10:30~10:50(4)稲   正樹(元国際基督教大学):憲法の軍縮平和主義の原点の発展的解釈
10:50~11:10(5)志田 陽子(武蔵野美術大学・日本科学者会議代表幹事):リスクと人格権-安保法制違憲訴訟を題材に-
11:10~11:30(6)本田 浩邦(獨協大学):アメリカ介入主義外交と日本
11:30~11:50(7)山根 徹也(横浜市立大学):憲法改悪の動きと歴史学・歴史教育
11:50~12:00 総合討論・座長閉会あいさつ


【A3】米日のグローバルパートナーシップの構築と世界の戦争に抗する平和の理論と運動を語ろう

開催日時:2024年12月1日(日) 15:45--18:15

設置責任者:金子 勝、中野 貞彦(東京支部)

連絡先 s.nakano@d012.dant2.jp

設置趣旨:2024年4月10日のジョセフ・バイデン・アメリカ合衆国大統領と岸田文雄・日本国内閣総理大臣の首脳会談において発表された「米日首脳共同声明」は、アメリカと日本国が「グローバルなパートナーシップを構築するために、あらゆる領域及びレベルで協働している」と宣言した。日本国が、アメリカのグローバルパートナーとなることは、アメリカの世界戦略に基づいて、アメリカに従って、世界中で戦争する国となることを意味する。そのために、岸田内閣は、「安全保障三文書」に基づいて、国のすべての分野を軍事化する違憲の反平和主義的軍国主義作りを推進している。世界で起きている戦争を見据え、軍国主義に抗する平和の理論と運動論を、みなさまと語り合いたいと考えている。

座 長:金子 勝(東京支部)
15:45~15:50 座長あいさつ
15:50~16:20(1)真鍋能章(京都支部):時代は回帰するか
16:20~16:50(2)植野妙実子(中央大学名誉教授):安保三文書の危険性
16:50~17:00 <休憩>
17:00~17:30(3)中野貞彦(東京支部武蔵野通研分会):戦争をなくし平和な世界を目指して考えること
17:30~18:00(4)藤原宏志・木下 統(宮崎支部):食料確保こそ最大の安全保障
18:00~18:15 総合討論1
12月1日 18:30~20:00
座 長:中野貞彦(東京支部武蔵野通研分会)
18:30~19:00(5)木下 統(宮崎支部):宮崎支部における平和問題での最近の学習活動
19:00~19:30(6)金子 勝(東京支部):地球上から戦争を廃絶するために-21世紀の永久平和論
19:30~19:50 総合討論2
19:50~20:00 座長まとめ・閉会あいさつ


B 地球環境の危機的状況の克服、原発問題の解決、防災・減災、災害復興
【B1】PFAS(有機フッ素化合物)汚染を考える

開催日時:2024年11月24日(日) 15:45--21:00

設置責任者:畑 明郎 (滋賀支部)

連絡先 hata.akio@gaia.eonet.ne.jp

設置趣旨:PFAS(有機フッ素化合物)汚染は、米軍横田基地による東京都多摩地域の地下水汚染や沖縄県米軍基地周辺の水道水汚染および大阪府摂津市のダイキン工業淀川製作所周辺の河川・地下水汚染に端を発し、今や全国各地の地下水、河川水、水道水などに拡大している。分科会では、PFAS汚染を告発された小泉昭夫・京都大学名誉教授、PFAS分析の第一人者である原田浩二・京都大学准教授の講演を中心に、東京都、沖縄県、大阪府、京都府、愛知県、岐阜県、三重県など汚染各地の住民団体の報告を受けて、科学者と市民の協力によるPFAS汚染問題の解決を模索する。

座 長:畑 明郎(滋賀支部) 15:45~15:50 座長あいさつ 15:50~16:20(1)小泉昭夫(京都大学名誉教授):PFASの包括的Toxicokinetic modelIngと内閣府評価書批判
16:20~16:50(2)原田浩二(京都大学):PFAS汚染の広がりとヒト曝露の現状―発覚の経緯と近年の動向
16:50~17:10(3)畑 明郎(滋賀支部):近畿地方と滋賀県内のPFAS汚染
17:10~17:15 <休憩>
17:15~17:35(4)長瀬文雄(大阪PFAS汚染と健康を考える会):市民運動としての大阪PFAS汚染から健康を守る取り組み―1,190人の血液検査から見えてくるもの
17:35~17:55(5)根木山幸夫(多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会):東京・多摩のPFAS汚染―横田基地は重大な汚染源
17:55~18:15(6)伊波義安(沖縄PFAS汚染から市民の生命を守る会):沖縄PFAS汚染から市民の命を守る連絡会の取り組み―PFAS問題は、生存権の問題
18:15~18:20 <休憩>
18:20~18:40(7)坪井由実(愛知支部):愛知県豊山町の水道水PFAS汚染
18:40~19:00(8)今尾明美(PFAS汚染からいのちと水を守る各務原市民の会):PFAS汚染からいのちと水を守る各務原市民の会―事実をもって、市民の不安に寄り添う市政の立場を求めて
19:00~19:20(9)松岡武夫(四日市公災害市民ネット):四日市のPFAS汚染
19:20~19:30 <全体討論>
19:30~19:50(10)河野 仁(大阪支部):大阪府条例による「産業廃棄物事業焼却炉建替え事業」の環境影響評価とその問題点―制度・運用改善の必要性
19:50~20:10 (11) 前田定孝(三重支部):環境影響評価と町営廃棄物処理施設―大阪府忠岡町地域エネルギーセンター等整備・運営事業に見る
20:10~20:15  座長まとめ


【B2】気候危機に立ち向かう-自然エネルギーと省エネの社会に向けて

開催日時:2024年11月30日(土) 13:00--18:15

設置責任者:歌川 学(産業技術総合研究所)、佐川清隆(東京大学)、河野 仁 (大阪支部)

連絡先 m.utagawa@nifty.ne.jp

設置趣旨:気候危機は待ったなしです。IPCCの新報告では、気候変動の悪影響を小さく抑える気温上昇1.5度抑制には世界のCO2排出量を2030年に2019年比約半減、2050年頃排出ゼロが必要、先進国日本は2030年にもっと大きな削減が必要です。原発はさらにリスクが明らかになり、また新技術依存ではこの10年の対策に間にあいません。石炭をまず減らし省エネ・再エネ抜本強化の必要があります。対策、対策ロードマップおよび対策を進める政策などの課題を整理し、方針を研究することを目的として分科会を立ち上げます。

座 長:左近拓男(龍谷大学)
13:00~13:25(1)河野仁(兵庫県立大学名誉教授):日本及び世界の温室効果ガスによる気候変動とその影響-北極圏の高温化の偏西風、海流への影響
13:25~13:50(2)歌川学(産総研):2035年に向けた排出削減対策について
13:50?14:15(3)竹濱朝美(立命館大学):石炭火力および原子力廃止の場合の電力需給バランス、再生可能電源比率60%の可能性検討、簡易モデルによる試算
14:15?14:40(4)今中政輝・馬場博幸(東京大学):電気自動車充電の脱炭素化の一方策と市民の受け止め
14:40~14:50 <休憩>
座 長: 歌川学(産総研)
14:50~15:15(5)佐藤忠久(東京支部):脱炭素社会における化学工業 -如何にして持続可能な産業に脱皮するか-
15:15~15:40(6)左近拓男(龍谷大学):滋賀県における省エネ・スマートコミュニティ推進について
15:40~16:05(7)石川直太 (メガソーラーを考える奈良の会、奈良支部):奈良県における平群、山添のメガソーラー発電の問題 (2024年版) -地域住民の利益になる再生可能エネルギーを目指して-
16:05~16:30(8)福井富久子(FEC自給圏ネットワーク):わが町の近くに巨大風力発電計画が~反対運動かチャンスか~
16:30~16:55(9)今井絵里菜(市民共同発電サンサンすいた):再エネと福祉の相乗効果 ―社会受容性を高める市民共同発電事業―
16:55~17:20(10)後藤隆雄(神元神戸大学):水の分離圧視点での地球底辺生物で分離圧温度の影響
17:20~17:30<休憩>
座 長:河野仁(兵庫県立大学名誉教授)
17:30~18:15 全体討論


【B3】脱原発への課題と展望

開催日時:2024年11月24日(日) 9:30--12:00

設置責任者:山本 雅彦 (原問研委員長、福井支部)、山本 富士夫(原問研副委員長、福井支部)

連絡先 masahiko@mbp.nifty.com

設置趣旨:岸田文雄政権は、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進を謳って2023年5月にGX推進法を国会通過させ、40年を超える老朽原発の長期運転を可能にした。岸田政権は、原子力ムラ(原子力にむらがる権力利益共同体)の傀儡とみられる。2024年元日に起こった能登半島地震は、地面の陥没・隆起や山崩れと津波を引き起こした。もし志賀原発が運転中であれば住民は全く避難できないことが明らかになった。福島第一原発事故(2011年)の教訓は、放射線被ばくによって生命が危険に曝され、環境が汚染されるという原発の根本的危険性にあったが、岸田政権によって無視された。私たちは、原発災害時の放射線被ばくと避難防災の視座からGX推進法を批判し、原発のない社会づくりを目指す。

座 長:山本 雅彦(福井支部)
9:30~ 9:35 座長あいさつ
9:35~10:00(1)乾 康代(東京支部、JJS編集委員長):人間の定住地に置く原発に対する都市計画規制の問題 -- その内容と運用について
10:00~10:25(2)大倉 弘之(京都支部):原発事故後増え続ける甲状腺がんと隠され続ける被ばく問題

10:25~10:30 <休憩>
10:30~10:55(3)花島 進(元原研労組中央執行委員長、動燃から続く不当差別是正訴訟を支援する会事務局長、那珂市議会議員):職場における発言の自由の意義
10:55~11:20(4)舘野 淳(元日本原子力研究所員、元中央大学教授):アルビン・ワインバーグ(元オークリッジ国立研究所所長)の指摘する軽水炉の構造上欠陥の意味するもの
(*ご本人の健康上の都合によりご講演は中止となります)
11:20~11:45(5)近藤 真理子(京都支部):3.11からはじまるママたちの不安と向き合って
11:45~12:00 全体討論
11月24日(日) 13:00~15:30
座 長:山本 雅彦(福井支部)
13:00~13:05 座長あいさつ
13:05~13:30(1)笠原 一浩(福井支部・弁護士):福井県内の老朽原発をめぐる裁判の現状
13:30~13:55(2)山田耕作(京大名誉教授):福島原発事故による被ばく被害の真相
13:55~14:20(3)山本 富士夫(福井支部、福井大学名誉教授):改めて4大トリガー説を提唱・検証する
14:20~14:25 <休憩>
14:25~14:50(4)岡本 良治(九州工業大学名誉教授):深層防護「3.5層」レベルの新原子力規制と脱原発世論強化の課題
14:50~15:15(5)小林 昭三(新潟大学名誉教授):ノーモア「3.11フクシマ・原発回帰」への道筋
15:15~15:30 全体討論・座長まとめ


【B4】地域社会から考える能登半島地震復興

開催日時:2024年12月1日(日) 9:30--12:00

設置責任者:小野 一(福井支部)

連絡先 hajime@cc.kogakuin.ac.jp

設置趣旨:2024年1月に突如発生した能登半島地震と津波により、人口流出地域の脆弱性が露見された。緊急支援が一段落したあと、地域の復興を考えるとき、科学者団体であるJSAには何ができるか。この問題は、戦後日本の国土開発のあり方を問い直し、少子高齢化時代の到来を見据えてどのような地域社会を構想するかが問われる、総合的学際研究である。このような趣旨で、私たちは、2024~25年度のJSA研究助成を申請し、採択された。当分科会はその中間報告であるとともに、研究会活動の輪をJSA内外に広げる試みである。

座 長:小野一(福井支部)
10:30~10:40 座長あいさつ
10:40~11:20(1)山本富士夫(福井支部):一人の命も見捨てない「支援・復旧・復興」を考える
11:20~11:30 <休憩>
11:30~12:10(2)嶋田一郎(宮城支部):能登半島震災の被災者の復興/東日本大震災の教訓をどう生かすか」
12:10~12:30 座長まとめ

*本B4分科会は、10:30~12:30に開催時間帯を変更して金沢市の「ITビジネスプラザ武蔵」研修室1(金沢市武蔵町14番31号)で、ハイブリッド開催となります。



【B5】リニア中央新幹線問題の検討と運動・経験交流(part 8)

開催日時:2024年11月30日(土) 13:00--21:00

設置責任者:長田 好弘・松永 光司(東京支部武蔵野通研分会)、橋本 良仁(東京支部高尾分会)

連絡先 matsunaga_mitsushi@hotmail.com(松永光司)

設置趣旨:JSAは、リニア計画の撤回・中止を求める態度を明確に表明し、地域住民の具体的要求の解決を最優先に地域と連帯した諸活動を基本とし追求してきた。「ストップ!リニア訴訟」では、東京地裁が2023年7月18日に原告請求棄却の判決を出した。この判決は、リニア中央新幹線の安全性、環境被害など沿線住民や原告団が立証した問題点を真剣に検討した形跡がなく、国交大臣の裁量権を絶対視する不当なものであり、原告団はただちに控訴し、本年4月25日より高裁審理が始まった。地裁判決の不当性を科学的に究明するとともに、法廷の外においても科学的知見にもとづいて健全な社会常識を発揮し、リニア沿線自治体全体が「認可取消」を求め社会的に包囲するよう、運動を発展させるために力を合わせましょう。

座 長:橋本良仁(東京支部高尾分会)
13:00~13:05 座長あいさつ
13:05~13:45(1)長田好弘(東京支部):リニア中央新幹線問題の現状と新たな課題―開会挨拶と分科会設置趣旨説明をかねて ―
13:45~14:15(2)川村晃生(リニア新幹線沿線住民ネットワーク):リニア中央新幹線の認可取消訴訟の現状と課題
14:15~14:45(3)関島保雄(弁護士 ・ストップリニア新幹線訴訟弁護団共同代表):リニア中央新幹線の認可取消訴訟の現状と課題
14:45~15:00 <休憩 15分>
15:00~15:30(4)桜井 徹(日本大学名誉教授):リニア中央新幹線建設目的とJR東海の経営: 国策民営事業の問題点
15:30~16:00(5)大塚正幸(東京支部):実用化の安全が担保されないリニアの技術開発は未熟開発

16:00~16:30(6)林 克(リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク共同代表:静岡県知事選におけるリニア政策の展開と今後の運動課題
16:30~16:50 <休憩 20分>
16:50~17:20(7)桂川雅信(JSA長野県支部幹事):長野県、神奈川県内における残土処分地計画撤回への経過と課題
17:20~17:50(8)坂本 満、庄司善哉(岐阜支部):岐阜県・長野県の県境におけるリニア工事の状況
17:50~18:20(9)前田定孝(三重支部):「三重県リニア基本戦略」についてのパブリックコメントと説明責任
18:20~18:40 <休憩 20分>
18:40~19:10(10)井澤宏明(ジャーナリスト):岐阜県瑞浪市大湫町(みずなみしおおくてちょう)の水枯れ現場から
19:10~19:40(11)樫田秀樹(フリージャーナリスト):リニア計画におけるメディアの責任
19:40~20:10 全体討論(30分)


【B6】風力発電の課題を考える。

開催日時:2024年11月30日(土) 9:30--12:00

設置責任者:草島 進一(山形支部)

連絡先 stern8@mac.com

設置趣旨:陸上風力発電は世界では15MW級、日本では2MWから4MW、6MWが主流になり、洋上風力発電では15MW級が秋田沖、山形沖などに計画されている。大型化にともない騒音問題、野鳥の渡りへの影響、洋上では漁業被害などが考慮される。洋上風発では、日本では特に離岸距離が2kmと短い事が以前から指摘され問題視されている。更に地震大国での風車建設、洋上では着床式か浮体式かという議論がおこなわれはじめている。改めて課題を抽出し、持続可能な開発のための議論をおこないたい。

座 長:草島進一(山形支部)
9:30~ 9:35 座長あいさつ
9:35~10:00(1)草島進一(山形支部):風車騒音と洋上風力発電の離岸距離  国会質問と自治体・市民が抱える課題
10:00~10:30 (2) 山田大邦(北海道支部): 石狩新港洋上風力からの音は何処まで届くか 多点同時測定の試み
10:30~11:00(3)田鎖順太(北海道大学):風車騒音による住民への健康影響に関する考察―我が国における洋上風力発電計画のリスク―
11:00~11:30(4)浦 達也(日本野鳥の会自然保護室):洋上風力発電による鳥類への影響とその回避低減策


C 人間らしい労働、暮らしを守る経済、地域社会の再生
【C1】群馬県に居住する外国人が抱える諸問題 ― 多文化共生社会・移民社会の実現可能性

開催日時:2024年12月7日(土) 9:30--12:00

設置責任者:藤井 正希(群馬大学)、永田 瞬(高崎経済大学)

連絡先 rocky_4785@yahoo.co.jp(藤井正希)、s-nagata@tcue.ac.jp(永田瞬)

設置趣旨:群馬県は、伊勢崎市、太田市、大泉町はじめ、外国人が多く住む街が非常に多い。今後の群馬県の健全な成長・発展のためには、これら外国人と日本人とがお互いの文化を尊重し合いながら、連帯して共生していかなければならない。そのためには、群馬県に住む外国人の現状を把握し、その抱える問題を明らかにするとともに、その原因を探求し、対策を講じるという研究が必要不可欠となる。本分科会では、群馬県に居住する外国人が抱える諸問題を検討しながら、多文化共生社会・移民社会の実現可能性を探っていきたいと考える。

座 長:藤井正希(群馬大学)、永田瞬(高崎経済大学)
9:30~ 9:35 座長あいさつ(趣旨説明)
 ※報告20分、質疑10分
9:35~10:05(1)藤井正希(群馬大学):多文化共生社会と平和主義(憲法9条)の関連性に関する研究―群馬県に住む外国人労働者を通して考える(仮)
10:05~10:35(2)土谷岳史(高崎経済大学):ナショナルな記憶とナラティブの問題性―ポーランドのミュージアム事例から
10:35~10:45 <休憩>
10:45~11:15(3)永田瞬(高崎経済大学):農業分野における外国人労働者の役割をどう把握するか?―嬬恋村におけるキャベツ生産の事例から(仮)
11:15~11:45(4)青木武生(群馬県立県民健康科学大学・名誉教授):コロナウイルス禍での医療アンケートと、在住外国人に関する最新状況―群馬県在住外国人アンケートやその他の聞き取りから見えて来る解決の方向性―
11:45~12:00 全体討論と座長まとめ


【C2】新型コロナウイルス感染症の現状と今後に向けての課題

開催日時:2024年12月7日(土) 18:30--21:00

設置責任者:椎名 貴彦(岐阜大学、新型コロナウイルス感染症研究委員会)

連絡先 shiina.takahiko.a0@f.gifu-u.ac.jp

設置趣旨:新型コロナウイルス感染症は人類史に残る災禍をもたらした。感染症法上の分類が2類相当から5類に変更された現在においても、考えるべき課題はある。本分科会では、新型コロナウイルス感染症に関連する医学・生物学的研究はもちろん、工学、教育学、経済学、社会学など多様な学問分野からの研究報告を行い、新型コロナウイルス感染症の現状と今後に向けての課題を明らかにしたい。

座 長:椎名貴彦(岐阜大学)
18:30~18:40 座長あいさつ(椎名)
18:40~19:05(1)中川 敬介(岐阜大学応用生物科学部):見え隠れする新たなウイルスたち
19:05~19:30(2)西川 榮一(兵庫支部):COVID-19のまん延5年間を概観する-ウイルス感染力と人の免疫力の闘い-
19:30~19:40 <休憩>
19:40~20:05(3)巣内 尚子(岐阜大学教育学部):コロナと移民のレジスタンス―在日ベトナム人の経験から
20:05~20:30(4)吉田 賢右(JT生命誌研究館顧問):2つのパンデミック、そして3つ目に備えて
20:30~21:00 全体討論


【C3】AIの進展と企業経営・働き方

開催日時:2024年11月24日(日) 13:00--15:30

設置責任者:黒田 兼一・米田貢(東京支部)

連絡先 myoneda330@gmail.com

設置趣旨:ここ数年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が叫ばれ、なかでもAIの進展がめざましい。企業経営にAIをはじめとするデジタル技術が利用されると、仕事がなくなるのではないかとの不安も聞かれるようになった。本分科会では、そもそもAIはどこまで進んでいるのか、それが企業経営にどのように活用されているのか、そして職場の労働者にどのような影響を与えているのか、これらをめぐる問題について議論する。

座 長:黒田兼一(個人会員、元明治大学)
13:00~13:05 座長あいさつ
13:05~13:40(1)佐野正博(明治大学):そもそも「生成AI革命」とは何か(仮題)
13:40~14:15(2)那須野公人(作新学院大学):生成AIの企業における活用とその功罪(仮題)
14:15~14:50(3)笹目芳太郎(JMITU日本アイビーエム支部 書記長):ワトソンAIによる賃金査定に関する問題
14:50~15:25 全体討論
15:25~15:30 座長まとめ


【C4】高齢者福祉の現状とこれから~介護福祉学への展望

開催日時:2024年12月1日(日) 13:00--15:30

設置責任者:藤本 文朗 (京都支部)

連絡先 fumiki24@gmail.com(石田 史樹)

設置趣旨:超高齢化する日本社会において重要な役割を担う介護福祉士は国家資格であるにも関わらず、深刻な人員不足の課題がある。その原因に賃金待遇を含んだ冷遇や専門家養成、養成カリキュラム、学としての介護の位置づけが未整備である点があげられよう。日本は世界でも有数の高度な長寿社会になった。しかし、「長寿社会」と言われる一方、政府は高齢者、障がい者に対してのみならず、子ども・女性・若者等に対して、「全世代型社会保障」どころか「全世代」にわたる「いのちと尊厳の切り捨て」を顕著に進めてきている。
 介護の現場では介護福祉士どころか介護職員が絶対的に足らず、離職者も後を絶たず、要介護者の社会的激増だけでなく、「介護難民」が年々増大してきている。 介護福祉政策・介護福祉教育・介護福祉労働など総合的に、何故、かくも日本において介護福祉が後退の一途をたどるのかを歴史的な集団と個の発達も踏まえながら究明したい。

座 長:藤本 文郎(京都支部)
13:00~13:03 座長あいさつ
13:03~13:15 分科会のねらい:藤本文朗(京都支部)
13:15~13:35(1)石田 史樹(京都支部):非専門職化する介護福祉士
13:35~14:00(2)吉岡 由喜子(太成学院大学):互いが納得できる介護
14:00~14:10 <休憩>
14:10~14:35(3)新山 真奈美(東京医療保健大学):Successful aging を目指した老年看護学~高齢者のもてる力を見極める~
14:35~15:00(4)津止 正敏(立命館大学):男性介護者の理解と支援の課題~ケアとジェンダーの視点から~
15:00~15:30 全体討論(フリー討議)
*大阪健康福祉短期大学 でのハイブリット開催です。対面参加希望の方はお問い合わせ下さい。


D 科学・技術の現状批判と課題
【D1】科学技術の現状批判―日本の科学・技術の健全な発展のための課題 part16

開催日時:2024年12月1日(日) 13:00--18:15

設置責任者: 久志本俊弘(大阪支部)、矢作英夫(東京支部)、長田好弘(東京支部)

連絡先 to4ksmt@yahoo.co.jp

設置趣旨: 政府の「大軍拡予算」「秘密特許制度法」「産官学軍体制」への推進の中、今国会で「経済安保情報保護法案営業秘密保護法」も衆院を通過。また、コロナパンデミックでの政府対応は科学・技術の知見を無視したまま、特別の支援を打ち切り、国民は路頭に迷わされている。さらに気候危機対策においては、官民で150兆円投資予定の「GX実現に向けた基本方針」のもと、企業はカーボンウオッシュを強化しつつ、本質は原発回帰、石炭固執で、提案の「革新技術」も不確実性が指摘されている。PFAS問題、NTT法、生成AI問題、マイナカードなど「デジタル化社会」の強制各方面の企業活動・生活の場は多くの問題を引き起こし、本質的な議論が求められている。これらは、国民の喫緊の課題であり、「科学・技術の現状批判」は広範な国民各層との共有が重要であり、JSAの情報発信の在り方も含めて論議した。

座 長:久志本俊弘(大阪支部)
13:00~13:05 座長あいさつ
13:05~13:35(1)長田好弘(東京支部):日米首脳共同声明を読む(その1)―米軍事研究への追随政策が科学・技術発展の貧困化の最大の要因―
13:35~14:05(2)野村康秀(東京支部、科学・技術政策委員会):「令和の科学技術創造立国」目指す7期計画策定と、科学技術政策の到達点
14:05~14:35(3)小滝豊美(茨城支部、国公立試験研究機関問題委員会):誰のための「安全保障貿易管理」か
14:35~15:05(4)尾高 進(工学院大学):戦争に対して普通教育としての技術教育が果たした役割-歴史的視点から-
15:05~15:30  中間討論
<休憩>15:30~15:45
15:45~16:15(5)矢作英夫(東京支部):「能動的サイバー防御」による国民監視は許されない
16:15~16:45(6)久志本俊弘(大阪支部):化学物質の管理及び汚染対策での日本政府の科学・技術成果の無視~「健康を維持するレベルとはいえない」基準設定について~
16:45~17:15(7)鈴木 享子(慈助産院院長・豊島区助産師会会長):「出産への過介入『無痛分娩(硬膜外麻酔下)』による母子への悪影響」
17:15~18:15 総合討論


【D2】科学・技術サロン―日本の科学・技術の現状とロマンを語るpart 17―

開催日時:2024年12月7日(土) 15:45--21:00

設置責任者:長田 好弘・松永 光司(東京支部武蔵野通研分会)

連絡先 matsunaga_mitsushi@hotmail.com

設置趣旨: ロシアのウクライナ侵略を契機に、政府は「総合的な防衛体制の強化」を掲げ、「政府と大学、民間が一体となった、防衛力強化の研究開発を進める仕組み作り」に踏み切った。さらに2024年国会で成立の「経済秘密保護法案」は、米国と日本財界の要求に応えて、米国主導の兵器共同研究・開発、武器輸出の体制に日本を組み込むもので、研究開発の軍事化、民間企業や大学等の科学者・技術者への監視が強められ、学問研究の自由、内心の自由をはじめ基本的人権がいっそう深く破壊されはじめている。今求められているのは「軍事対軍事」の破滅への道ではなく、日本国憲法前文(「世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」)と9条にもとづく平和外交にこそ力を注ぐべきであり、そのためにも労働者・市民各層・科学者・技術者の広範な連帯が喫緊の課題となっている。わが国の科学・技術のつりあいのとれた正しい発展は連帯の強化とともにあるのではないか。個々の問題で意見の相違が生じようとも、リスペクトをもって率直な意見交換をおこないましょう。

座 長:松永光司(東京支部武蔵野通研分会)
15:45~15:50 座長あいさつ
15:50~16:20(1)兵藤友博(立命館大学):学術と政治の在り方をめぐって
16:20~16:50(2)長田好弘(東京支部):日米首脳共同声明を読む(その2) ―米軍指揮下の自衛隊は日本国民を守れるのか ―
16:50~17:20(3)野村康秀(東京支部特許庁分会、科学・技術政策委員会):研究者、管理職から関連企業まで、情報分断で管理強める「経済安全保障」-セキュリティ・クリアランス制度と経済安保有識者提言-
17:20~17:30 <休憩 10分>
17:30~18:00(4)松永光司(東京支部武蔵野通研分会):日米首脳共同声明で際立つ対米従属の深化
18:00~18:30(5)小金澤鋼一(東海大学名誉教授):頭脳・コンピュータ・インターフェイス(BCI)と人間・機能・強化(HPE)の開発の現状と軍事利用の危険性
18:30~19:00(6)増澤 誠一(東京支部特許庁分会):変わる知的財産事情2024
19:00~19:30 総合討論


【D3】自然科学の進展を俯瞰するIII

開催日時:2024年11月30日(土) 9:30--12:00

設置責任者:青木 和光(東京支部)

連絡先 aoki.wako@gmail.com

設置趣旨:自然科学の各分野で著しい進展がある一方、専門化が進んでいるため、科学者の間で必ずしもそれを共有しにくい状況があるのではないでしょうか。専門の異なる研究者が集まる日本科学者会議の特色をいかし、各分野での進展を研究者個人の視点でみつめなおし、それを交流することで自然科学の潮流をつかむことを目標にします。分科会では、3人程度からそれぞれの分野での顕著な進展とその特徴や背景を報告してもらい、参加者にも各分野の状況を発言いただく時間をとる予定です。報告・発言の希望を歓迎します。

座 長:青木和光(東京支部/国立天文台)
9:30~ 9:40 座長あいさつ
9:40~10:15(1)鈴木裕太(東京大学):ヒトゲノム研究の展開
10:15~10:50(2)丹治寛樹(明治大学):基礎からの深層学習
10:50~11:00 <休憩>
11:00~11:35(3)亀山統一(琉球大学):琉球列島で多発する樹木の新興病虫害-その自然的・社会的誘因―
11:35~12:00 討論・座長まとめ


E 学術研究体制の危機と大学・研究機関、研究者の権利・社会的責任
【E1】いま改めて研究者の権利・地位と倫理を考える

開催日時:2024年11月30日(土) 15:45--18:15

設置責任者:原田 英美子(滋賀支部、滋賀県立大学)、丹生 淳郷(埼玉支部)

連絡先 kiyoniu03@yahoo.co.jp

設置趣旨:2004年に大学・国立研究機関が法人化されて20年が経過した。運営費交付金は12,415億円から毎年減額され続け2022年度には10,675億円となった。最も影響を受けたのが人件費と研究費であり、そのため大学・研究機関は競争的資金の獲得競争を強いられている。その影響は研究力の低下と、研究不正の温床となったといわれる。本分科会では、大学・研究機関における有期雇用の教育・研究・技術職員の雇用と研究環境およびこれらを守る闘い、研究不正の実態と背景について引き続き検証する。

座 長:丹生淳郷・原田英美子
15:45~15:50 座長あいさつ(丹生:分科会設置趣旨説明)
15:50~16:10(1)金井保之(理化学研究所労働組合):理研の研究者雇止めについて(概要)
16:10~16:30(2)神隆(理化学研究所生命機能科学研究センター・上級研究員):理研における10年上限研究者雇い止めと研究力低下について
16:30~16:50(3)原田英美子(滋賀県立大学環境科学部):ケーススタディで理解する研究者の労働問題と組織的研究不正
<休憩> 16:50~16:55(座長交代:原田)
16:55~17:15(4)重松公司(岩手支部・岩手大学):教職大学院・教員養成学部の実務家教員はなぜ学歴を隠すのか
17:15~17:35(5)三井隆弘(岩手大学教育学部):教育行政がもたらした教育学系研究不正
17:35~17:55(6)三宅勝久(ジャーナリスト):著作盗用等の研究不正疑惑に関する私立大の予備調査および本調査がずさんにしか行われなかったことに対する民事訴訟提起の試み
17:55~18:15 全体討論・まとめ


【E2】高等教育政策の現状分析とその改革の方向性

開催日時:2024年11月24日(日) 13:00--15:30

設置責任者:石井 潔(静岡支部)

連絡先 ishii.kiyoshi@shizuoka.ac.jp

設置趣旨:国立大学の法人化から今年で20年となるが、日本の高等教育に対する弊害はますます明らかになりつつある。またこのような現状にも関わらず、政府は「国際卓越研究大学」制度の導入や国立大学法人法の改悪など「選択と集中」という間違った政策をさらに加速しようとしている。また私立大学についても、私学法の改正や大学の統廃合促進など、私学の自律的運営や教育研究環境の充実に逆行するような動きが見られる。本分科会ではこのような高等教育政策の現状を分析し、その改革の方向性について議論したい。

座 長:石井 潔(放送大学)
13:00~13:10 座長あいさつ
13:10~13:40(1)高松朋史(日本私立大学教職員組合連合):政府の高等教育政策と私立大学 ?今こそ抜本的な私大振興を?政府の高等教育政策と私立大学(仮題)
13:40~14:10(2)長山泰秀(東京支部):国立大学における大学自治の回復、その意義と勝算
14:10~14:20 <休憩>
14:20~14:50(3)長山泰秀(学校教育法改正を求める国公私立大学教職員組合協議会):大学教職員組合3団体による学校教育法改正の提案(仮題)
14:50~15:30 全体討論


【E3】高等教育「無償化」の現在地-誰もが安心して学び続けられる社会に

開催日時:2024年12月1日(日) 9:30--12:00

設置責任者:河 かおる・杉浦 由香里(滋賀支部)

連絡先 kkawa@shc.usp.ac.jp

設置趣旨:大学等修学支援法に基づく就学支援制度が開始して4年。修学支援を謳いながら、成績基準等で理不尽に打ち切られる学生が毎年18000人もいる。理系学部や多子世帯のみの選別的修学支援拡大、留学生の授業料上限撤廃、中教審の特別部会での国立大授業料150万円提案、東京大学の授業料値上げ検討など、日本の高等教育「無償化」はまやかしだらけだ。2012年に日本が国連社会権規約の中等・高等教育無償化条項に係る留保撤回をしてから12年。誰もが安心して学び続けられる社会にするにはどうすればよいかを共に考えたい。

座 長:河かおる(滋賀支部)
9:30~ 9:40 趣旨説明(座長)
9:40~10:10(1)杉浦由香里(滋賀県立大学、滋賀支部)「修学支援新制度の問題点」
10:10~10:30(2)西垣順子(大阪公立大学)「複雑化する学費問題とその背景(仮)」
10:30~10:50(3)岡田泰平(東京大学)「東京大学の授業料値上げ問題(仮)」
10:50~11:00 休憩&質問提出
11:00~11:55 各大学等からの報告、参加者からの質疑、意見交換
11:55~12:00 座長まとめ

F 個人の尊厳、ジェンダー平等、多様性の尊重
【F1】フェミニスト・エスニック・スタディーズとDEI (Diversity, Equity, and Inclusion):平和に必須の多様性と公平性と包摂

開催日時:2024年12月7日(土) 13:00--15:30

設置責任者:鄭 幸子(岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム、JSA女性委員会)

連絡先 hchung@okayama-u.ac.jp

設置趣旨:平和には、ダイバシティのみならず、インクルージョンや公平性も視野に入れたDEI (Diversity, Equity, and Inclusion)が重要だ。しかもダイバシティ要件はジェンダーだけではない。2024年『文化人類学』88巻4号(pp.673-691)に掲載された「フェミニスト・エスニック・スタディーズから人類学への提言――植民地主義、男性中心主義、複合的不平等の克服に向けてのDEI」という論文を叩き台に、家庭から組織まで様々な場面でのDEIに関する報告を広く募集する。

座 長:鄭幸子(『日本の科学者』第60期編集副委員長、女性委員会委員、岡山支部)
13:00~13:10 女性委員会からの挨拶と座長から分科会に関する説明。
各発表は15分で、各発表後に5分の質疑応答の時間を設ける。
13:10~13:30(1)金 承孝、Kim Seunghyo(管理栄養士)と鄭幸子(岡山大学):「平和で豊かな地球を子や孫に伝えるために~朝鮮人として生きることを考える在日朝鮮人という存在」についての対談
13:30~13:50(2)ウィックストラム、由有夏、Wickstrum Yuuka(武庫川女子大学):在日コリアン女性の育児に関する研究~「子供のための学校選択」をめぐる語りを通して
13:50~14:10(3)李 定恩、Lee Jung-Eun(立命館大学):「フィリピン人英語講師」はどのようにつくられるか~言語・ジェンダー・人種/エスニシティの交差性を中心に
14:10~14:20 <休憩>
14:20~14:40(4)梨花(ストーリーテラー):マルセ太郎の芸や思想をいま問いなおすこと(仮題)
14:40~15:00(5)モルガン・スタンレーレイハラ解雇裁判控訴人:職場に持ち込まれたレイシャル・ハラスメント~1審では解雇有効に
15:00~15:20参加者全員による日常生活の中の交差性(Intersectionality)を中心とした振り返り。座長から『日本の科学者』2025年春の特集号に関する報告。
15:20~15:30 JSA女性委員会の活動や調査研究、新規会員や女性委員募集のお知らせ

【F2】不登校・社会的ひきこもり

開催日時:2024年12月1日(日) 15:45--18:15

設置責任者:伊田 勝憲・近藤 真理子(京都支部)

連絡先 idak@fc.ritsumei.ac.jp

設置趣旨:不登校が20万人を超え社会的ひきこもりが社会問題になりつつなる中でこの現象をどのようにとらえるのか、また当事者たちの要求から学ぶこと考えることを様々な立場で考え、検討を進めたい。

座 長:伊田勝憲(立命館大学、京都支部)・近藤真理子(太成学院大学、京都支部) 15:45~15:50 座長あいさつ:研究会について(近藤真理子)
15:50~16:15(1)安井勝(京都支部):(日本社会における)ひきこもりをきたす社会経済的基底要因に関する一考察
16:15~16:40(2)田中義和(京都支部、NPO法人なでしこの会理事長):ひきこもりの長期・高齢化と家族への支援
16:40~17:05(3)森下 博(京都支部、NPO法人堺子育て・教育ネットワーク副理事長):室戸の実態から登校拒否・不登校、ひきこもりを検討する
17:05~17:30(4)伊田勝憲(京都支部、立命館大学):登校拒否・不登校から問い直す教員養成と研修の課題
17:30~17:55(5)藤井良彦(文学博士):登校拒否というカテゴリー
17:50~18:15(6)藤本文朗(京都支部、滋賀大学名誉教授):まとめ~国際的視野からひきこもりの状態を問う
*大阪健康福祉短期大学 でのハイブリット開催です。対面参加希望の方はお問い合わせ下さい。

【F3】学習権を問う~様々な学びからの検討

開催日時:2024年12月1日(日) 18:30--21:00

設置責任者:近藤 真理子(京都支部 太成学院大学)

連絡先 marimarinon123@gmail.com

設置趣旨:戦後公教育が整備され、教育を受ける権利が子どもに保障をされ、半世紀以上が過ぎ、今や不登校児童生徒も増加をし、その傍らでフリースクールやオルタナティブスクールなど学校外での学びの場が広がっている。しかしこれらの「学校」の概念整理も十分でないし、また学校に行かない→不登校という理解はされてはいるが、樽俎も学習の機会の保障がなぜ学校一択なのか?という問題も整理がされていない。学校、学び、学習権など多角的に学びについて問い直したい。

座 長:近藤真理子(京都支部、太成学院大学)
18:30~18:35 座長あいさつ
18:35~19:05(1)石山佳秀(認定NPO法人フリースクール三重シューレ):不登校による自己否定感と安心して失敗できる居場所 フリースクールの現場から考える社会課題として 19:05~19:35(2)宇陀直樹(フリースクールスタッフ): フリースクールにおける学びと自立について―当事者の経験から
19:35~19:45 <休憩>
19:45~20:15(3)中林沙也加(大阪市立心和中学校): 大阪から問う“不登校問題”
20:15~20:45(4)安達俊明 (八洲学園高等専修学校):青年期教育における集団の学びと仲間づくり
20:45~21:00 全体討論
*大阪健康福祉短期大学 でのハイブリット開催です。対面参加希望の方はお問い合わせ下さい。


G 市民社会その他
【G1】市民と科学者を結ぶ雑誌『日本の科学者』の歴史的役割と展望

開催日時:2024年12月8日(日) 9:30--12:00

設置責任者:『日本の科学者』第60期編集委員長

連絡先 jjs2007@jsa.gr.jp

設置趣旨:編集委員会から 『日本の科学者』の現状について報告し、分科会主題に沿った討論を行う。さらに、直近号掲載論文の執筆者をゲストに迎えて、読者会を行う。

座 長:乾 康代(JJS編集委員長)
9:30~ 9:40 座長あいさつ
第1部
9:40~ 9:55 乾 康代(『日本の科学者』第60期編集委員長):『日本の科学者』掲載記事の変遷と編集の状況、J-STAGEのアクセス状況について
9:55~10:20 第1部主題による討論
10:20~10:30 <休憩>
第2部『日本の科学者』オンライン読者会
10:30~11:40 2024年12月号特集掲載論文執筆者を交え、参加者で講評と特集主題による討論を行う。
参加者は『日本の科学者』12月号を手元に用意してください。
第3部『日本の科学者』の新しい展開
11:40~12:00 市民と科学者を結ぶジャーナル『日本の科学者』に期待される展開について討論する。


【G2】二次元から「世相」をつむぐ

開催日時:11月23日(土) 18:30--21:00

設置責任者:西田 喜一(京都支部)

連絡先 mlaplus20150113@gmail.com

設置趣旨:この分科会では、近年、社会的に人気を持つ諸表象から、現代社会の「世相」を読み解きます。例えばコミュニケーション、教育、ジェンダー/セクシュアリティ、障害などに関わるイデオロギー分析を、報告者が具体的作品に即して行います。参加希望者は報告者との感想交流を行うために、紹介される作品に予め目を通しておくことが強く推奨されます。今日の自分より、明日の自分がちょっとだけ、よりよく生きるヒントを二次元に求めてみませんか?

座 長:西田喜一(京都支部)
18:30~18:40 座長あいさつ・諸説明等
18:40~19:00(1)嶋崎史崇(MLA+研究所):『銀河英雄伝説』に学ぶ視点の複数性と、民主主義への批判と擁護
19:00~19:20(2)水島翔(無所属):ペーパーマリオRPGにおけるトランスジェンダー表象の変化-「オトコのコ」から「トランスジェンダー女性」へ
19:20~19:30 <休憩>
19:30~19:50(3)隣村狸(MLA+研究所):出口としての学校図書室
19:50~20:10(4)海青(MIO)(無所属):名探偵コナン考察
20:10~21:00 全体討議・まとめ


【G3】転換期の主体としての地域、地域住民を考える~その自由な学習と個性、主体性のあり方を問う

開催日時:2024年11月30日(土) 13:00--15:30

設置責任者:渡辺 顕治(個人会員)、亀山 孝二 (東京支部/個人会員)

連絡先 kenjiwt@rio.odn.ne.jp

設置趣旨:植民地(「地域」)の帝国支配からの脱却は、世界の構造転換をもたらした。地域は世界の能動要素である。同時になおその分断と対立は一つの現実である。戦前、個~種~類のつながりを通し世界の統合を追究した田辺元は地域概念をもてずファシズムに妥協した。戦後、国民教育研究所において国民主体形成の教育論をけん引した上原専碌は地域―日本―世界を串刺しに、との方法視点(学習図式)を提唱し、中央の支配に対抗する地域の自立像を追究した。渡辺義晴は地域住民こそ主体の概念を提示し、長野県地域住民大学を実践した。この分科会ではあらためて転換期の主体としての地域の存在を考えたい。それぞれの実践・研究の交流を通じ地域住民の自由な学習と個性、主体性の根源を追究したい。

座 長:渡辺顕治(科学者会議個人会員)
13:00~13:10 座長あいさつ
13:10~14:10(1)吉川徹(NPO法人多津衛民芸館):長野県地域住民大学の経験と地域の民主主義・学習(仮)」
14:10~14:50(2)田所祐史(京都府立大学):社会教育は地域・地域住民の主体性をどうとらえてきたか(仮)
14:50~14 :55 <休憩>
14 : 55~15:10(3)佐々木浩(元東京金融共闘議長):人間復権の自治へ
15:10~15:25 課題の論点整理/全体討論
15:25~15:30 まとめ


【G4】アメリカの現状と今後を考える

開催日時:2024年12月7日(土) 13:00--18:15

設置責任者:本田 浩邦(獨協大学)

連絡先 hhonda@dokkyo.ac.jp

設置趣旨:この分科会は「アメリカの現状と今後を考える」ということですが、大統領選挙直後でもあるので、選挙結果と今後の政治経済の動向に焦点をあてて分科会を組み立てたいと思いますので、内容的には「アメリカ大統領選挙結果と今後の世界経済」といったものです。

座 長:本田浩邦(獨協大学)
9:30~ 9:40 座長あいさつ
9:40~10:20(1)本田浩邦(獨協大学):2024年アメリカ大統領選挙の結果をどうみるか
10:20~11:00(2)増田正人(法政大学):米中『新冷戦』下の日米経済
11:00~11:10 <休憩>
11:10~11:50 質疑・全体討論
11:50~12:00 座長まとめ


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