他国からインターネット経由で中学校の技術の授業に参加したら授業にどんなインパクトを与えるか,調べるための準備段階として試験をしたときのカナダ側のパソコンの画面の様子です。画面のホワイトボードの中のループはカナダ側から,「松岡せんせい」は日本側から書き込んだものです。
会話,チャット(文字の交換),ホワイトボード(絵の交換)はNetMeetingを用いて,映像のやりとりはEnhanced CU SeeMeを用いて行いました。NetMeetingとEnhanced CU SeeMeは同時に使っています。使用したパソコンの制約から同時に話をする双方向通信はできませんでしたが,トランシーバで通信するあるいはそれ以上の感覚でやりとりをすることができました。気のついたのはNetMeetingでは音量が大きくなると自動的に送信が始まるため,注意してしゃべらないと話の頭が切れてしまうこと,そしてたまに音声がとぎれとぎれになることだけです。Enhanced CU SeeMeの方は,モザイクにはならず1秒程度のコマ送りの映像となりました。いずれもカナダと日本の距離を感じさせないやりとりができました。
実際の中学校の授業に参加するためにはプロバイダ経由で電話回線を使わなければならないこと,時間帯がずれるのでインターネットの混み具合が変わることに注意する必要があります。次回はカナダと日本の中学校間で実際の授業と同条件で試験を行う予定です。
試験期日,時間
1997年8月7日(木)午後7時(カナダ時間)
1997年8月8日(金)午前8時(日本時間)
端末
カナダ側 マックマスター大学(カナダ,オンタリオ州ハミルトン)工学部内のパソコン
日本側 三重大学教育学部技術科のパソコン
いずれも大学内のネットワークに直接接続されているもの。
協力
山本尚登技官(三重大学 教育学部 技術)
藤山秀公教諭(府中中学校)