「高レベル放射性廃棄部の地層処分について」

勉強会報告

 

三重大学教育学部技術・ものづくり教育講座電気工学研究室

松岡 守

 

 日本原子力文化財団支援を受けて,1223日から24日にかけて青森県六ヶ所村内施設見学ツアーに出かける予定です。これに先立ち標記の勉強会を実施しました。以下その概要報告です。

 

【スケジュール】

事前勉強会

2021年12月13日(火)18時〜20

 18:005分)           開会挨拶

 18:0545分)         講演1

 18:5015分)         アイスブレイク(一人ずつ自己紹介,感想,質問)

 19:0545分)         講演2

 19:5010分)         全体質疑 閉会

Zoomを用いてのオンライン講演会

※事前にお送りいただいた実験器具を用いてベントナイト実験を講演中の人工バリアの説明後に実施

 

【講師】

 講師:原子力発電環境整備機構(NUMO

           広報部 教育支援グループ 志賀 有美 氏

           広報部 教育支援グループ 小川 彩 氏

 

【参加者】

見学ツアー参加予定の7名(教育学部2年生2名,3年生1名,4年生3名,教員1名)

日本原子力文化財団のご担当の方

 

 

【内容】

パワーポイント資料「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」を用いて講演1,2に分けて以下の事項について丁寧なご説明をいただいた。また後半の「地層処分の安全性は?」の部分でベントナイト実験を行った。

 

1.我が国のエネルギーと原子力発電の状況

2.原子力政策について

3.高レベル放射性廃棄物

 高レベル放射性廃棄物って何?

 高レベル放射性廃棄物ってどこにどれだけあるの?

 高レベル放射性廃棄物はどうやって処分するの?

4.地層処分

 地層処分場ってどんな施設?

 地層処分の安全性は

 地層処分はどのように進めるの

 地層処分事業の最近の動向

5.地層処分に関する諸外国の状況

6.NUMOの取組み紹介

 

【当日の状況】

松岡は「エネルギー変換工学」という授業を担当しており,その中で原子力についても触れている。従ってこの授業を受けている学生は少し予備知識を得ている。また日本原子力学会シニアネットワーク連絡会の協力を得て,1011日には「世界と日本のエネルギー事情と原子力発電の役割と課題」と題しての講演会,111日は対話会をオンラインで実施しており,そこでも学生は原子力に関するお話や議論の機会を得ている。とは言っても教育学部の学生であり専門が異なることからどこまで今回の講演の内容に興味・関心を持ってもらえるかに不安があったが,途中のアイスブレークの中で一人一つ以上の質問や意見が出て,時間が押すほどの盛り上がりがあった。教員を目指す学生たちであり,教師となって何をどのように子どもたちに伝える,あるいは一緒に考えていけば良いか,といった視点の質問が多かった。

 

※講演の中で紹介のあったNUMOボードゲームにも関心が集まり,借用して年明けに研究室で試しに実施した。ゲームを通じて,最終処分地の決定には様々な観点から検討する必要のあることが楽しく学ぶことができた。

 

使用されたパワーポイント(表紙)

 

勉強会の様子

 

ベントナイト実験の様子

 

 

ゲームボード試用の様子(15日)