2020年度地層処分の理解に向けた勉強会
日本原子力文化財団の支援を得て今年度は地層処分に関わる勉強会と茨城県内の施設見学会を計画していたが,コロナ禍のため勉強会のみを以下のとおりオンライン形式で実施した。
実施日時 12月17日(木)18:00〜20:30
参加者 三重大学教育学部技術・ものづくり教育コースで電気を主に学ぶゼミの学部生8名と教員1名
講師 実松由紀氏(原子力発電環境整備機構)
演題 高レベル放射性廃棄物の地層処分について
実施内容
Zoomを用い,講師も聴講者も全員が別々のところからアクセスする形のオンライン勉強会の形で実施した。講師の実松氏によりパワーポイント(動画を含む)により高レベル放射性廃棄物について包括的な解説をしていただき,続いて質疑応答を行った。
質疑応答
Q:搬送時に運転手にトラブルがあったときはどうするか,ガラス固化体のガラスは割れたり軟化したりしないのか,何万本の地層処分の前に10本とかの本物の高レベル放射線廃棄物の埋設実験をした方が良いのではないか,等。
A:その場で回答いただいたもの,より詳しくはあらためて文書でご回答いただく等,適切に対応いただいた。
企画者(教員)としての感想
技術教育を学ぶ学生は,将来子どもたちに技術を多面的に捉え適切に評価する「批判的思考力」を身に付けるよう指導する能力が求められる。そうした学生にとって地層処分の課題は格好の題材である。教育学部の学生としては技術的に理解が難しい部分があるが,技術的な評価を行うためにどのように理解し,どう考えたら良いか考えながら聴講する姿が見られ,有意義な機会となったと思われる。